社会

「撮り鉄」がいつか撮影したい豪雪地帯の「除雪車」を独り占めするウラ技

 11月になっても各地で夏日を記録しているが、冬の足音はすぐそこまで近づいてきている。鉄道でも冬支度が進み、11月に入ってから北陸本線で除雪用車両のラッセル車が試運転を行っている。

 実はこの除雪車、撮り鉄がいつか撮りたい憧れの車両でもあるという。除雪車は車両の前方つけた排雪板で雪を掻き分ける「ラッセル車」、車両先頭の回転翼で雪を遠くへ吹き飛ばす「ロータリー車」が主だが、意外にも撮影するのは困難だからだ。鉄道ライターの話。

「除雪車が走るのは当然、雪深い地域。そうした場所では線路の近くに行くだけで大変なんです。北海道では宗谷本線と石北本線で運行されていますが、撮ろうとするとかんじきを履いた完全装備で何キロも雪をかき分けながら進んでいくことになる。しかも除雪車はいつ走るかわからないため、やっとの思いで線路脇に着いても肝心の除雪車が来ないこともある。極寒の中、線路脇にテントを張り寝泊まりして待つ人もいると聞きました」

 撮るのが難しいだけに「いつか撮ってみたい」と思う撮り鉄が多いわけだが、実は簡単に撮ることも可能という。

「青森県の弘南鉄道は大鰐線と弘南線の2つの路線でラッセル車(写真)を運行しています。弘南鉄道のラッセル車も運行時間は明らかにされていないのですが、なんと貸し切ることがきるんです。乗車はできないので、あくまで撮るためという非常に珍しい貸し切りで、料金は1往復8万円前後。撮り鉄が仲間とお金を出し合って貸し切るケースが多いそうです」(前出・鉄道ライター)

 除雪車の走行は迫力いっぱい。走行シーンを見るだけでも楽しめそうだ。

(海野久泰)

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