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Posted on 2026年01月02日 18:00

メジャーリーグではすでに消滅…プロ野球「左のワンポイントリリーフ投手」が激減した現代野球の激流!柳田悠岐や近藤健介には通用せず…

2026年01月02日 18:00

 プロ野球の試合終盤になると、左の強打者に対して左の中継ぎ投手がマウンドに上がる場面を見ることがある。1人の打者を抑えるためだけに登板し、仕事を終えて降板。いわゆる「左のワンポイントリリーフ」は長い間、プロ野球ではおなじみの起用法だ。
 この発想の土台にあるのは「左打者には左投手が有利」という考え方だ。左腕のボールは外へ逃げやすく、打者から見ると出どころがつかみにくい。左右の相性は成績にも表れており、左打者を抑えるために左投手を使うのは、ごく自然な選択だった。

 ところがメジャーリーグでは、すでにこの起用そのものが使えなくなっている。試合時間の短縮を目的に、2020年から「最低3人ルール」が導入され、投手は少なくとも3人の打者と対戦しなければ交代できなくなった。これによって、1人だけを相手にする左のワンポイントは実質的に封じられた。
 もっとも、このルール変更は単なる時短策というよりも、左のワンポイントという役割がすでに時代に合わなくなっていたことを示すものでもある。

 かつて左のワンポイントは、一種の専門職のような存在だった。左打者を抑えるためだけに登板し、年間に何十試合もその役割を任される。右打者と対戦することはほとんどなく、イニングをまたぐ必要もない。そんな極端に特化した投手でも、チームの戦力として十分に成り立っていた。
 当時の左打者は、今ほど器用ではなかった。スイングは大きく、内角をさばくのは簡単ではない。そこに左腕のスライダーが外へ逃げていけば、なかなか対応できなかった。左が左に投げるだけで、はっきりと有利に映ったのだ。

 だが、現代の左打者は大きく変わった。スイングはコンパクトになり、内角にも対応できる。変化球を待つ余裕があり、データで球種の傾向を把握している。役割がはっきり見えるワンポイントの左腕は、以前ほどの脅威ではなくなってきた。
 事実、その傾向ははっきり見えている。ソフトバンクの柳田悠岐は、左投手の外へ逃げる球を逆方向へ運ぶのがうまく、簡単には崩れない。同じくソフトバンクの近藤健介はボール球に手を出さず球数を稼ぐタイプで、気がつけば有利なカウントを作ってしまう。こうした打者が中軸に並ぶ今の打線では、「左を出せば抑えられる」という考え方そのものが通用しにくくなっているのだ。

 日本ではまだ「3人ルール」はないが、ベンチの起用法は確実に変わっている。左打者だけを相手にするより、左右どちらにも投げられ、複数のイニングを任せられる左腕の方が重宝される。先発のイニングが短くなり、リリーフに多くの役割が求められるようになったことも、その流れを後押ししている。
 左のワンポイントが減ってきた背景には、現代流の打者に対応した投手の起用法があったのだ。

(ケン高田)

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