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記事全文を読む→【食らえ!】秋の「全国ご当地駅そば」が激アツ!「巨大鶏唐揚げ」がハミ出すガッツリ系から「たこ焼き」「駅長手打ち」の本格派まで
10月に入り、駅構内にふわりと漂う出汁の香りが胃袋を激しく刺激する季節がやってきた。忙しいビジネスマンが電車の待ち時間に素早く腹を満たすイメージが強い「駅そば」だが、調べてみると、地方によって個性豊かなメニューが存在する。地元の郷土料理や名産品を大胆に盛り込んだ「ご当地駅そば」が、全国各地の鉄路で脚光を浴びているのだ。
まず北の果てで旅情を誘うのが、稚内駅(北海道)に併設された複合施設「キタカラ」内にある「立ち食いそば稚内」。隣接食堂と同じ厨房で作られる「利尻こんぶそば」は、日本最北の駅そばとして知られる。
あるいは駅構内の店舗として鉄道ファンを熱くさせているのが、宗谷本線の音威子府駅(北海道)にある「駅そば音威子府」だ。2021年に名物店主の逝去で惜しまれつつ閉店した「常盤軒」の味を継承すべく、地元有志の手で今年4月に本格復活。ソバの実を殻ごと挽いた真っ黒な麺の豊かな風味は健在である。
本州に目を移すと、首都圏では常磐線・我孫子駅(千葉県)のホームに鎮座する「弥生軒」が、圧倒的な存在感を放つ。丼からはみ出す巨大な鶏唐揚げが乗った「唐揚そば」は長年、愛される名物ガッツリ飯の筆頭格。
そば処の信州では中央本線と篠ノ井線の分岐点である塩尻駅(長野県)の「桔梗」が見逃せない。「安曇野葉わさびそば」や「信州鹿肉そば」など、信州の恵みを凝縮した本格メニューが揃う。
和風出汁に中華麺を泳がせる異色の組み合わせ
さらに西日本へ進むと、独自の食文化が花開く。山陽本線・姫路駅(兵庫県)の「えきそば」は、和風出汁に黄色い中華麺を泳がせる異色の組み合わせで、地元民のソウルフードに定着。名物の「姫路たこやき駅そば」は、全国ここだけの味だ。
松本清張の傑作「砂の器」の舞台として知られる木次線の亀嵩駅(島根県)には、駅舎内に奥出雲そばの名店「扇屋」があり、駅長手打ちの本格派を堪能できる。
うどん文化が根強い九州でも、甘辛く煮た鶏肉が乗る「かしわそば」は絶大な人気を誇る。鹿児島本線・鳥栖駅(佐賀県)の「中央軒」や小倉駅(福岡県)の「ぷらっとぴっと」は、丼を求めて多くの旅行者が吸い寄せられる聖地だ。
秋風が吹き抜ける駅のホーム。旅の合間や出張の途中に立ち寄り、湯気が立ち上る地元ならではの熱い一杯を豪快にすすってみてはいかがだろうか。
(高島昌俊)
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