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日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」単騎濃厚も河端が圧巻まくりで勝つ

「GⅢ大垣」◎河端朋之/○志田龍星/▲坂本貴史/△松岡辰泰

 F1戦で完全優勝した勢いは、9車戦に変わっても軽視はできない。「GⅢ大垣」(11月16日㊍〜19日㊐)は、直後に行われる小倉競輪祭(11月21日〜)に出場がかなわなかった1班中堅クラスが中心になるが、下位選手も実力差はそれほどない。2班の台頭もある激戦が続く4日間になりそうだ。

 近況の好調ぶりから、河端朋之を本命に推す。何より評価したいのがGⅠ初の決勝戦に進出した弥彦寛仁親王牌(⑤①③❻)。準決勝ではSS班2人とオールスター覇者に先着している。ここは単騎戦になりそうだが、ラインができる中部と九州による先行争いは必至。持ち味の圧巻まくりで決着をつける。

 対抗はホームバンクの徹底先行、志田龍星。有力候補の中では三谷翔太が後位を固める中近連係も、竹内雄作、橋本優己が勝ち上がれば強力な地元ラインになる。叩き合いを制して河端に肉薄する。

 あとは、佐藤友和がガードする坂本貴史と、松岡辰泰が九州3者(阿部将大、上田尭弥)で勝ち負けを演じるシーンがあるのではないか。

 積極策で戦い抜いている青野将大は、ゴール前もしぶとく粘る。印は回らなかったが、ラインができれば軽視はできない。

 重度の腰痛や落車負傷を克服した鈴木庸之が復活してきた。10月弥彦の完全優勝は地元のS級戦だったとはいえ、底力があってこそ。混戦で一気の浮上がある。

【大穴この1車】

 須永優太(福島・94期)。

 マーク流れ込みを含めた2着が多い追い込み選手らしく、F1戦では10月川崎(②⑥②)の最終日と8月前橋(②③④)の初日が3万円超だった。それがGⅢ戦では京王閣(⑤⑥⑦①)の最終日が2万円超、6月向日町(⑤①④⑦)の2次予選が5万円超と高配当を演出した。2発はいらないが、1本ヒットしたら欲張らず手仕舞いだ。

【狙い目の伏兵3人】

 8月の玉野(①①❶)以降、1着を量産中なのが松岡篤哉(岐阜・97期)。ここはホームバンクだけに、まくり快勝がある。

 近畿期待の若手先行、中釜章成(大阪・113期)は、前々走の京王閣記念で②②①❸と大健闘した。マイペースに持ち込めば京王閣の再現もある。

 来期1月から1班に昇班する山田雄大(埼玉・117期)。9月豊橋(①④②❺)と5月宇都宮(③③②❽)の両記念で決勝戦に乗っており、ファイナリスト入りしてもおかしくない。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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