スポーツ

中田英寿の「孤立と不仲」真相を福西崇史が告白!ジーコ率いる日本代表に何が起きていたか

 中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一という「黄金の中盤」を擁し、史上最強の日本代表で望んだ2006年のW杯ドイツ大会。結果は期待を大きく裏切る1分2敗だった。

 惨敗の裏では、ジーコ監督と控え選手の対立など、様々な問題があったとされる。中田の孤立、中田と福西崇史との不仲も指摘された。

 こうした問題について、当事者である福西氏が、前園真聖氏のYouTubeチャンネルで明らかにしたのだ。

 ジーコ監督は自由な雰囲気のチーム作りをしたが、それが中田に関する報道につながったのではないかと、福西氏は指摘する。

「2005年、イラン戦の前にヒデと言い争いしたんです。ポジショニングの問題をどうする、という話でぶつかった。ヒデはボールを取りに行きたい。俺も点を取りたいので行きたいけど、後ろをほったらかして行くのは無理だ、という話をチーム全体でした。この時、ヒデと言い合った。そういうのもあって、メディアは『不協和音』と書いた。言い合うのは当たり前」

 福西氏にしてみれば、これまでどおりの議論をしただけなのに、不仲と捉えられたことに違和感を覚えたという。中田の孤立が報じられたことについては、

「選手は自分のペースを乱さない。みんなそれぞれを尊重するんで。それだけですよ。だけど、それを孤立だって(マスコミは)言う。ヒデは孤立してない。ご飯の時も話をした。周りに声を掛けていた」

 これも誤解であると話したのだった。

 ただ、中田が引退を決めていたことは知らなかったそうで、試合後にピッチに横たわる姿を見て、

「何しているのかなと思って。負けて悔しいのはもちろんわかるけど。挨拶に行く時だったんで、ヒデに挨拶に行かなきゃいけないよ、っていうのを話してた。引退するのはあとから知った。言っときゃいいじゃん、て思ったんですよ。『だったらヒデのために』ってなる。彼は引退を決めていたんだけど、人に伝えないで、自分でなんとかしようとしていた。俺は逆に言って、グッと近づいた方がよかったかな。ただ、アイツらしいっちゃ、アイツらしい」

 福西氏だけでなく、選手は誰も知らなかったはずだといい、

「ジーコも知っていたのかな。これがわからないんですよ」

 福西氏と前園氏は、

「結果を残せないと、あれこれ書かれる。それはしょうがないこと」

 中田は当時、ネットを通じて自ら情報発信を行っていたが、その背景にはマスコミ不信があったのかもしれない。

(鈴木誠)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
前園真聖マヌケ大失態!RX-7を買って運転免許合宿に行ったらひとり取り残された
2
岩城滉一「舘ひろしと昔はほぼ毎日一緒にいた」/テリー伊藤対談(3)
3
元木大介が明かす巨人監督「長嶋茂雄と原辰徳」選手との食事に見る「決定的な違い」
4
藤浪晋太郎と井川慶「メジャーリーグで大失敗」がもたらす「阪神出身投手はダメ」の烙印
5
都はるみ「引退⇒復帰⇒活動停止」そして矢崎滋と東北ビジネスホテル暮らし/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史