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記事全文を読む→それがどうした!弘兼憲史のラクラク処世訓「退職金2000万円を元にブックカフェを起業!第2の人生は慎重に」
【相談】
先月50歳になりました。同期や同級生は部長になったりと出世していますが、私は中小企業でようやく次長というありさまです。再雇用制度で65歳までは居残ることもできますが、このまま出世の見込みもなく会社に依存しているより、早期退職金の2000万円を元にブックカフェのオーナーに挑戦してみたいと思います。起業するのは初めてなので、アドバイスをいただけますか。(50歳・食品会社)
【回答】
「人生100年時代」と言われる昨今では、50歳はちょうど折り返し地点になります。「俺の人生、このままでいいのか」と改めて考える人もいるでしょうし、勤めている会社に不満を感じたり、今とは別の仕事をしたい人もいるでしょう。
まだ体力が残っているうちに新しいことに挑戦するのは、決して悪い選択ではないと思います。
ただし、起業となれば慎重に行動することが重要です。まず、会社員時代と違って、毎月の安定した収入はなくなります。仮に起業に失敗したとしても、当面の生活に困らない十分な蓄えがあることは大前提です。確かに、昔と比べてハードルが低くなり、起業する人が増えていますが、それが軌道に乗り、事業を続けられる人は、ごく一部なのです。退職金を全額つぎ込んで、事業が失敗しては目もあてられないことに‥‥。
さて、ここからが回答になります。起業するなら、食品分野のほうが、今まで培ってきたノウハウが役に立つと思います。
自分がやりたいことで起業して、暮らしていけるのは理想的ですが、キツイ言い方になりますが「ブックカフェ」の経営は、いささか不安に思います。
今、出版業界は大変な不況で、町から書店もどんどん減っているのが現状です。若者はもちろん、全体的に本を読む人が減っています。今、本になじみのない世代が増えている。本好きでも電子書籍で読む人が増えています。こういう右肩下がりの状況の中で、本を目当てにどのぐらいの人が集まってくるでしょうか。
売り上げの面でも不安があるように思います。大手のチェーン店なら、1杯のコーヒーが300円から400円程度で飲める時代です。コンビニでもかなりレベルの高いコーヒーが200円以下で飲めます。
世界的にコーヒー豆が高騰しているので、1杯500円に設定したとしても、どのぐらいの利益が望めるでしょうか。パスタ、ピザなどフード類で売り上げを見込むことも考える必要があります。
もちろん、すでに何かアイデアを持っているかもしれません。
例えば、高齢者が多く住んでいる地域に出店を考えているのであれば、利用者の数もそれなりに期待できるかもしれません。あるいは実家に広大な敷地があるので、それを活用して趣味的に店を経営するとか─。
まずは、一度経営コンサルタントなど、プロの意見を聞いてみることをお勧めします。費用はかかりますが、きっと、自分では気づけなかった新たな視点を与えてくれ、役に立つはずです。 慎重の上にも慎重を期して、第二の人生を充実させてください。
アサ芸チョイス
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