政治
Posted on 2026年07月21日 11:30

高市早苗「3連休にアイロンと裁縫」SNS投稿で休日アピールしたら「致命的なリスク」が浮き彫りになった「困った問題」

2026年07月21日 11:30

 支持率の急降下に焦りを募らせた末の「お涙頂戴」だったのか。高市早苗首相が自身のXに投稿した「休日アピール」が、永田町で波紋を広げている。
 首相は7月18日から20日の3連休中、21日に閣議決定を控える「骨太の方針」などの分厚い資料と格闘していたと報告。その一方で「久々に5時間も睡眠をとれた」「大量の洗濯後のハンカチやインナーのアイロンかけと、お裁縫」をこなしたと明かしたのだ。

 普段はヴェールに包まれている首相公邸での生活ぶりをチラ見せし、親近感を抱かせようということだろうか。しかし、この投稿が浮き彫りにしたのは親しみやすさどころか、高市政権が抱える「致命的なリスク」だった。

 とりわけ問題視されるのは、首相自ら明かした「異常な睡眠事情」だ。「総理就任以来、0時間〜3時間睡眠が常態化」しているのだという。
 熱心な支持者からすれば「身を粉にして国のために働いている」と映るのかもしれないが、笑止千万だ。睡眠時間が6時間未満で健康障害のリスクが跳ね上がるとされる昨今、一国の最高権力者が「過労死ライン」を軽々と超える働き方を自慢げに発信してどうするのか。

 国家のトップが慢性的な睡眠不足状態にあるということはすなわち「有事における重大な国政判断を、頭が回らない状態で下すかもしれない」という強烈な不安を国民に与えることにほかならない。ブラック労働の美化にとどまらず、もはや国家の危機管理上の大問題である。

「私は特にアイロンかけが下手で時間がかかるので……」

 さらに有権者を白けさせたのが、「家事アピール」だ。
「手付かずだった大量の洗濯後のハンカチやインナーのアイロンかけと、お裁縫(スカートの裾のほつれのまつり縫いやジャケットの緩んだボタンの補強)を一気に処理」したと綴り、「私は特にアイロンかけが下手で時間がかかるので……これで会期末までのインナーを確保でき、明日から又、頑張れます!」と結んでいる。

 仕事と家事、あるいは介護のダブルケアに追われる現役世代に対し、「一国の首相になっても自分で家事をやらざるをえない大変さ」を演出し、同情を買いたいのだろうか。だが世間の反応は「貴重な休息時間をインナーのアイロンがけで消費してどうするのか」「他にアウトソーシングしてでも、睡眠とマクロな政策判断に集中するのが総理の仕事ではないか」と冷ややかだ。

 支持率の低下を食い止めようと放った、渾身のSNS投稿。しかし図らずも露呈したのは、自身の健康問題という「高市政権最大のリスク」。インナーのシワを伸ばす前に、政権内に生じた緩みなど、政権のシワを伸ばすのが先ではないのか。

(岡田哲司/政治ジャーナリスト)

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