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記事全文を読む→【永田町新喜劇】自爆劇で混迷する野党勢力が「絶望的人材難」で突き進む「政治的退場」一直線
立憲民主党と公明党が前のめりに合体したものの、2月の衆院選で壊滅的な敗北を喫してわずか8カ月で空中分解した「中道改革連合」の惨状を前に、リベラル陣営の混迷と漂流は極まれりの様相を呈している。
かろうじて新党「民主改革の会」や公明党などの衆院議員は統一会派「中道」を組むことで衆院における「野党第1党」の座は確保したものの、自ら起こした政界再編の自爆劇によって四分五裂し、有効な反撃の糸口すら見い出せないでいる。
この喜劇的な状況に輪をかけて滑稽なのは、リベラル派を自任するメディアや長老知識人たちの反応である。毎日新聞に至っては、いまさら政権交代の極意を語る「御意見番」として、あの鳩山由紀夫元首相を引っぱり出してくる始末だ。
2009年9月に沖縄県の米軍普天間飛行場移設をめぐり「最低でも県外」を掲げたものの、迷走を極めて1年足らずで政権を投げ出した張本人が、後輩たちに向かって、上から目線で説教を垂れる。
「野党が共闘する上で大事なことは、政策の『旗印』の下に、政権を自分たちが担うという『覚悟』を持った人たちが、意志に基づき結集することで……」
これはもはや、悪質な冗談としか受け止めようがない。
さらに哀愁を誘うのは、民主党を側面支援したジャーナリスト・高野孟氏による人物評である。高野氏は「サンデー毎日」で、毎日新聞の倉重篤郎客員編集委員の取材に対し、華のあった鳩山氏や市民運動出身の菅直人氏、そして剛腕・小沢一郎氏が揃っていた過去を懐かしみつつ、現在の野党について「人がいない」と嘆息した。
「長妻昭新党」という骨董品のような選択肢
その上で、次の野党再編の牽引役として口をついて出たのが、消去法による「長妻昭新党」という名の、骨董品のような選択肢であった。長妻昭元厚労相は2月の衆院選東京27区で自民党新人に敗れて小選挙区では落選したものの、自民党の比例名簿不足に伴う議席譲渡の形(比例東京ブロック)で復活当選した、いわば「おこぼれ議員」である。
高野氏が、永田町での立ち回りに明け暮れる国民民主党の玉木雄一郎代表を「田舎芝居」と斬り捨てるのはともかく、新たな対抗軸として、昭和から平成の残り香が漂う長妻氏の名前くらいしか絞り出せない現状は、人材難という言葉すら生ぬるい絶望的な人材枯渇を示している。
対案を練り上げる知力も、政権を奪う器量も持ち併せないまま、過去の遺物に頼るほかないリベラル勢力は、再生の足場を固めるどころか、自らの手で政治的退場への道を早足に突き進んでいる。
(大嶋和人/政治ジャーナリスト)
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