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Posted on 2026年10月22日 21:00

処方箋なし!糖尿病治療薬「マンジャロ」を「中国人に違法販売」高田馬場の薬局がSNSで仕掛けた「ボロ儲け」の狡猾手口

2026年10月22日 21:00

 痩せ薬としての乱用が社会問題化している糖尿病治療薬「マンジャロ」が、処方箋なしで堂々と売られていた。
 警視庁生活環境課は10月22日までに、東京・高田馬場の薬局で実質的な責任者だった中国籍の女と、薬局の運営会社代表の男を、医薬品医療機器法違反容疑で逮捕した。

 2人は今年1月から6月にかけて、糖尿病治療薬「マンジャロ」など処方箋が必要な4種類の医薬品を、処方箋を持たない客4人に販売した疑いが持たれている。

 問題の薬局は2024年10月のオープン以降、少なくとも約70種類の処方箋医薬品を扱い、医師の診察を受けていない客への販売で6500万円以上を得ていたとみられている。客の多くは訪日客などの中国人だった。

 医薬品業界に詳しいジャーナリストは、
「国民の健康を守るための日本の医療制度が、営利目的で悪用された深刻な事件です」
 と指摘して、次のように言うのだった。
「日本では効き目が強く副作用のリスクがある薬は医師が診察した上で処方箋を出し、薬剤師がそれを確認して渡す仕組みです。二重のチェックで患者を守るための制度ですが、この薬局はその安全確保の部分を素通りさせていた。マンジャロは食欲を抑える作用から美容目的の需要が急増し、一時は糖尿病患者に行き渡らなくなるほど品薄に陥った薬。医師の管理なしに使えば、体の異変を見逃すおそれが大いにあります」

正規のものより高い値段で売っていた

 中国のSNSやウェブサイトで、処方箋なしで売ると宣伝したこの薬局は、客とのやりとりもSNS上で行っていた。代金はキャッシュレス決済で、来店客に手渡すほか、希望者には国内外への発送を行っていた。

「この薬局が荒稼ぎできたのは、日本の薬の安さと信頼があってこそ。日本の医療用医薬品は国が価格を決めているため、海外より割安なものが少なくありません。中国では日本の薬局で扱う薬は品質管理が行き届いているとして、信頼が厚いんです。本来は診察と処方箋が必要な薬を、その手間なしで手に入れられるなら、多少高くても買い手はつきます。実際にこの薬局は、正規のものより高い値段で売っていたと報じられている。運営会社が卸売業者を兼ね、仕入れルートを確保しやすい立場であることも含めて、非常に狡猾な手口といえますね」(前出・ジャーナリスト)

 患者を守る仕組みが、抜け道にされてしまったのである。

(川瀬大輔)
1977年生まれ。国内外のビジネス、スポーツ、政治、社会問題を取材するフリー記者。

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