芸能
Posted on 2019年10月11日 09:57

天才テリー伊藤対談「ダンディ坂野」(2)ダンディの軽さは芸人にはプラスだ

2019年10月11日 09:57

テリー 「ゲッツ!」で大ブレイクしたあと、仕事がなくなったのは、なんでなの。

坂野 俗に「一発屋」と呼ばれる芸人たちが、そのあとたくさん出てきたんですよ。レイザーラモンHGが腰を振って「フォー!」と叫んで大人気になったと思ったら、翌年にはヒロシ、その次が小島よしおと、新しい人が次々出てくると、みんなそっちばっかりになるんですよ。まず僕、はなわ、テツandトモが最初にテレビから消えました。

テリー 今でもみんなしっかり生き残っているけど、その時はどんな気持ちだったの。

坂野 正直あまりいい気分ではなく、嫌でしたね。たまに番組に呼ばれることがあると、その時ブレイクしている芸人と比較される役なんです。しかも、台本の最後には必ず「お前ら、人気があるのは今だけだからな! もうすぐ俺たちみたいになるからな!」というセリフが書いてあって。

テリー そういうオチに使われるのか、キツイね。

坂野 負け犬の遠ぼえみたいで言いたくないんですけど‥‥まあ、本当にそう思ってはいるんですが(笑)。

テリー 本音ではね。

坂野 で、しばらくしたらHGやヒロシ、小島よしおがこちら側に来て、今度は「お前ら、人気があるのは今だけだからな!」と言う立場になってからは、ずいぶん気持ちが楽になりましたね(笑)。今は小島よしおの仕切りで、年に何回かそんな一発屋たちが集まる飲み会をしています。

テリー その頃、仕事のスケジュールって、どんな感じだったの。

坂野 仕事がいちばん少ない時は、月の半分ぐらいがお休みでした。すごく忙しい時に結婚しましたから、奥さんは家にいたり一緒に出かけたりできて、「やっと落ち着いた」って喜んでいたみたいですけれど。

テリー とはいえ、収入がなくなると大変じゃない。その時ダンディは、「もっとウケる新ネタを考えなきゃ」とか思わなかったの。

坂野 それは当然、考えました。「もう少し漫談っぽくしてみようか」「1人でコントをやってみようか」なんて。でも、それはすごく大変なことなんですよ。だって若手の頃からこのスタイルでやっていたわけで、そのネタと並べられるレベルの、別の笑いをまた一からやり直さないといけないわけですから。

テリー それがウケるかどうかもわからないしなぁ。

坂野 すごく長い努力が必要になるけど、それをやらなきゃいけないのかな、と思っていたんですが、いざ営業に出てみると、やはりお客さんに求められるのは「ゲッツ!」「お久しブリーフ」なんですよ。だったらそのネタをさらに高めていけばいいんじゃないか、と考えを改めて、少ない営業の仕事でもブレイクしていた時以上に、手を抜かずに一生懸命やるということを始めましたね。

テリー そうなると、ネタの内容も変わってくるの。

坂野 はい。やっぱり仕事がない自虐ネタが多くなりまして、そのほうがお客さんに伝わりやすいですよね。とはいえ「車買ったんだよ。おかげで火の車だぜ」と言っても「なんちゃって」というムードで終わらせるのが、僕のキャラとしては大事なことで。

テリー ダンディの持つペーペー感というか、軽さがそうさせているところもあるよね。それを持っているのって、お笑い芸人としては得だよね。

坂野 そうですね、出川哲朗さんみたいなタイプというか。僕、出川さんをそういう意味で、昔からずっと尊敬しているんです。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年05月27日 12:30

    問題発言をめぐる「あの×鈴木紗理奈」のバトルが、第2ラウンドに突入しようとしている。大騒動の発端となったのは、歌手・タレントのあのが出演する冠番組「あのちゃんねる」(テレビ朝日系)の、5月18日深夜の放送だ。お題に答えてシュートを決めるゲー...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月02日 12:30

    黒谷友香、市川由衣、勝地涼らが相次いで所属事務所から退所するとの発表が5月31日にあったが、一夜明けた6月1日、とんでもないトラブルに発展しそうな若手女優の事務所退所騒動が起きた。その女優は尾碕真花(おさき・いちか)。自身のインスタグラムで...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月03日 11:45

    通称「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物問題「エトミデート」事件で揺れる広島カープが「危険水域」に入っている。昨年12月に自宅で吸引使用した羽月隆太郎元選手は拘禁刑1年、執行猶予3年の実刑判決が確定。さらに自らTikTokで動画配信を行い、「...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/26発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク