社会
Posted on 2020年01月20日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<溶連菌感染症>「中耳炎や皮膚病の合併症も風邪と似ているけど…」

2020年01月20日 05:55

 インフルエンザが拡大しているが、この時期「溶連菌感染症」も流行のピークを迎えている。

 症状が普通の風邪と非常に似ているために見分けがつきづらいが、「のどの痛みがあるのに、咳や鼻水はあまり出ない」「38~39℃の高熱が出る」「首のリンパ節が腫れる」「のどの奥の扁桃に白い膿の付着物がある」などの症状があれば、溶連菌に感染している可能性が高い。

「溶連菌感染症」とは、溶血連鎖球菌(溶連菌)がのどに感染して発症する感染症。潜伏期は2~5日程度。一年中かかる可能性があるが、特に気をつけたいのが7~9月の夏場と、12~3月の冬場だ。

 一般的に「溶連菌感染症」は、子供がかかりやすいイメージがあるが、大人も感染する。症状が出ずに治ることも多数あるが、特に気をつけたいのが合併症だ。中耳炎や副鼻腔炎、皮膚に感染する「とびひ」が起こるほか、腎炎、リウマチ熱を発症する場合もある。

 疑わしい症状が出たら、早めに医療機関で受診することが必要だ。診察では、綿棒でのどの菌をこすり取って陽性の検査結果が出たら、抗生物質が処方される。

 溶連菌は細菌のため、抗生物質がよく効くので、医師に処方されたとおりにしっかり薬を飲めば、24時間以内には感染力がなくなるといわれている。そして、たいていは数日間で回復する。

 気をつけたいのは、医療機関で受診せずに自然治癒を待つ人や、熱が下がったからといって、抗生物質の服用を途中でやめてしまう人が意外と多いことである。

 溶連菌を軽視して正しい治療を受けずに、合併症を引き起こす人もいるため、早めに受診し、出された抗生物質は、必ず全て飲みきることが重要だ。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/17発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク