社会
Posted on 2024年01月03日 05:58

江戸時代の珍商売「糞尿買い取りリサイクル」は樽1杯500円…なんと栄養状態で「ランク分け」されていた

2024年01月03日 05:58

 江戸時代にはなんと、「小便」にまつわる珍商売があった。江戸では「小便買い」、大阪では「小便仲間」と呼ばれていた。実際に尿の販売を行っていた業者のことで、農作物の肥料として売り買いされていたのだ。

 汚物処理の設備が整っている現代では考えられないが、「小便買い」「小便仲間」は棒手振りのように片棒に小便おけ、もう片棒には大根を乗せたカゴを担いで、小便をくれた人にはその対価として、大根などの野菜を渡していた。

 エコの時代といわれた江戸時代ならではの奇抜な商売だが、糞を含めた排泄物は重要な商品だった。肥おけを担いで排泄物を買い取り、回収する「下肥買い(しもごえがい)」というリサイクル業者も存在していた。

 その糞尿はなんと、「ランク分け」されていたという。これは排泄する人間の栄養状態で分類されており、最高級ブランドは「きんばん」。幕府や大名屋敷の勤番者の糞尿である。江戸の藩邸に勤める諸藩の家臣が勤番侍と呼ばれたことに由来しているが、特に江戸城から汲み取られるものは、最高ランクの「きんばん」だった。

 その下には「辻肥(つじごえ)」と呼ばれる、公衆便所(辻便所)から汲み取ったもの、長屋で暮らす庶民が使う便所から汲み取られた「町肥(まちごえ)」などがあり、牢獄の便所から汲み取られた糞尿は「お屋敷」と呼ばれる最下層の扱いだった。

「下肥買い」の買い取り価格は、それなりに高価だった。江戸時代初期で中ランクの「町肥」は、樽1杯あたり約25文、現代の価格で約500円だ。船1隻あたりでは約1両(同約10万円)だったといわれている。

 ただ、江戸城大奥の糞尿には、女性たちの化粧品に使われている水銀や鉛などが混入。作物への金属汚染リスクが高く、高額買い取りの割に、質は決してよくなかったのである。

(道嶋慶)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月24日 07:15

    ドジャース・大谷翔平の第二子誕生をめぐって、フェミニストを名乗る女性たちがSNS上で「多産DVだ」「年子出産は女性虐待だ」と騒いでいる。大谷夫妻は昨年4月20日に第一子誕生を報告、この6月20日に第二子誕生をアナウンスした。これら誹謗中傷コ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 11:30

    一発出たら同点。3-7と4点をリードされて迎えた7回裏、二死満塁の場面。この日いちばんの勝負どころで、広島・新井貴浩監督がベンチから送り出した代打は捕手・石原貴規だった。結果は空振り三振。最大の山場でなぜ、より長打を見込める打者を送り込まな...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 13:30

    これはトレードのショーケースなのだろうか。そう思ってしまったのは、阪神タイガースの梅野隆太郎捕手が2軍から再昇格し、6月23日のヤクルト戦に即スタメン出場して攻守に高い能力を見せつけたことだ。1-0とリードした5回に二塁打を放ってチャンスメ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク