社会

舞台もライブも一極集中「物流の2024年問題」がエンタメ業界に落とす影

 2024年4月からトラックドライバーの残業が年間で960時間に制限される。

 いわゆる「物流の2024年問題」が及ぼす影響は、ドライバーの労働時間が減ることによるドライバーの賃金減少、さらに離職者の増加による輪をかけた人材不足の加速だ。

 また、1人のドライバーが1日で運ぶ荷物の量が減れば、運送会社の売上も減り、経営が厳しくなる。とはいえ、それを避けるために運賃の値上げをすれば、消費者の負担が増えることになる。

 この問題は、宅配の送料無料、翌日配達がなくなるといった観点で語られることが多いが、実はエンタメ界にも影響を及ぼしそうだという。舞台関係者の話。

「全国でライブや舞台を公演するときは、大量の機材等をトラックで運び込みます。運送コストが上がればチケット代の上昇はもちろん、地方公演の減少にもつながります。そうなると各種の公演は首都圏に集中し、会場の取り合い状態になってくるかもしれません」

 さらにドラマや映画の撮影にも影響を及ぼす可能性がある。

「映像系の機材を運ぶ運転も、プロに任せるのではなく制作スタッフが行うことが増えてきそうです。通常業務だけでも激務なのに、運転まで務めることになると過重労働になり危険です」(前出・舞台関係者)

 芸能界も2024年問題に直面しているようだ。

(鈴木十朗)

カテゴリー: 社会   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
世界タイトル獲得翌日に王座返上宣言のボクシング新王者に具志堅用高が猛然と苦言
2
巨人の捕手「大城卓三と小林誠司」どっちが「偏ったリード」か…大久保博元が断言【2024年4月BEST】
3
藤井聡太「連敗で八冠陥落危機」を引き寄せた「縁起の悪い将棋めし」
4
GW中にまた!死亡者が続出しても「だんじり祭り」を中止にできない「経済効果」
5
安達祐実の母・安達有里「ブッ飛び写真集」と義理の息子の「ホテル密会」/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史