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記事全文を読む→爆発的「編み物ブーム」の不思議すぎる正体「黙々と編んで完成したら糸をほどく」無限編みループの「目的」
若者を中心に「編み物ブーム」が爆発的に広がっている。だがこのブーム、どうにも従来の「手芸熱」とは様子が違うのだ。目的はマフラーやセーターを完成させることではない、という話を聞いたので驚いた。
SNSを覗くと、それを象徴するような投稿が目につく。
〈嫁が編み物にハマって、家にいる間はずっと何か編んでいる。でも、実際に何ができたのか聞いたら、帽子一個だけだった…〉
思わず苦笑してしまうが、当の本人は至って真剣らしい。
「別に『何かを完成させたい』わけじゃないんですよ。ただ無心で黙々と編んで、頭を空っぽにしたいだけ。かわいい毛糸を見つけるとつい買ってしまって、何ができるのかな、とSNSやYouTubeを見て編み始める。でも完成したら、もう満足。物は増やしたくないし、まだ編んでいたいから、結局はほどいちゃうんです」(30代主婦)
結果として残るのは帽子1個、あとは増え続ける毛糸の山。いわば「無限編みループ」だ。オジサン世代からすれば「それで何になるんだ?」と言いたくもなるが、よく考えればこれ、釣りに少し似ていないだろうか。
魚を釣り上げることより、竿を出して水面を眺めている時間が楽しい。釣っては逃がす「キャッチ・アンド・リリース」を繰り返す感覚だ。
単純作業に没頭し、スマホからも解放される時間は瞑想に近い効果があると言われる。毛糸の手触りや色合いも癒やしの一因で、「編み物は現代版ストレス解消法だ」と言う人もいるほどだ。
完成品は増えないが、心は少し軽くなる。家族は理解しづらくても、編み物ブームの裏には、現代人の切実な「心のメンテナンス」事情が隠れているのだ。
(カワノアユミ)
アサ芸チョイス
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