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記事全文を読む→菅野智之「大幅ディスカウントでロッキーズ入り」で待ち構える過酷なサバイバル「これまで以上にコーナーを突かないと…」
これは「茨の道」の決断か。
MLBコロラド・ロッキーズは日本時間2月11日、オリオールズからFAとなっていた菅野智之を獲得したと発表した。契約期間は1年で、年俸は510万ドル(約7億8540万円)プラス出来高とされている。
巨人時代の最高年俸である2021年の8億円と同程度で、昨季の1300万ドル(約20億2000万円)を大幅に下回るディスカウントだ。
スポーツライターがその背景を説明する。
「昨年は開幕から先発ローテーションを守り、防御率こそ4.64だったものの、157イニングを投げて10勝(10敗)。菅野サイドとしてはその成績を材料に、年俸は若干下がっても複数年契約を模索していたようです。ところが36歳という年齢とシーズン後半の投球内容で二の足を踏む球団が多く、メジャーに残るためには結局、今回のような契約を飲まざるをえなかった」
スポーツ紙メジャーリーグ担当記者も言う。
「メジャー各球団のスプリング・キャンプが始まる時期であり、宙ぶらりん状態を嫌った側面はあるでしょう。菅野の場合、WBCに出場する侍ジャパンのメンバーに選ばれており、仮にそこまで所属チームが決まらないと、その後がバタバタになる。チームが決まっても、場合によっては合流が開幕直前か開幕以降になります。いくらベテランでもそんな経験はないので、不安はありますからね。ただ、市場にはFAの先発投手が多く残っており、待てば契約年数など、もう少し好条件で他球団入りできたかもしれませんね」
所属チームこそ決まったが、菅野には過酷な状況だ。ロッキーズは昨季、30球団ワーストの43勝119敗と歴史的大敗を喫し、チーム防御率、総失点は30球団ワースト。今季も先発陣には不安を抱えている。
カイル・フリーランド、マイケル・ロレンゼンらが先発ローテーションの有力候補となっているが、左腕フリーランドは昨季5勝17敗、防御率4.98。右腕のロレンゼンも7勝11敗、防御率4.64と、安定した成績を残していない。
さらに本拠地クアーズ・フィールドは標高1600メートルの高地にあり、打球が飛びやすい。打球の飛距離は他球場よりも6メートル伸びるとされる。菅野の感覚では、外野フライに打ち取ったと思っても、スタンドインする可能性は十分にあろう。三振をどんどんとるタイプではないだけに、これまで以上にコーナーを丁寧に突くピッチングが求められる。
過去にロッキーズに所属した日本人は吉井理人、マック鈴木、松井稼頭央の3人だが、いずれも1、2年でチームを去っている。
「もし開幕から成績が振るわなければ、シーズン途中でDFA(事実上の戦力外)か1年限りとなるかもしれない。今季、それなりの成績を残さないと、来季以降はメジャーでプレーすることは難しいでしょう。まさに日々、勝負ですね」(前出・メジャーリーグ担当記者)
ロッキーズはドジャース、パドレス、ジャイアンツがひしめくナショナル・リーグ西地区。菅野にとってロッキーズ入りは、ベストの選択だったのか。
(阿部勝彦)
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