スポーツ
Posted on 2024年03月21日 09:58

城彰二が「サッカー秋春制」のメリットと問題点を超わかりやすくガッツリ解説

2024年03月21日 09:58

 Jリーグが2026年からの導入を決定した「秋春制」は、日本サッカーに何をもたらすのか。元日本代表のエース・城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで解説した。

「楽しみなこと、メリットとデメリットはある。でも日本サッカーを考えると、世界時計と合わせるのはメリットが多い」

 秋春制にして欧州とカレンダーを合わせるメリットとしてよく言われるのが、Jリーグから欧州のクラブチームに移籍しやすくなること。現在の春秋制ではシーズン途中での移籍になり、スムーズにチームを移ることができない。それを解消するのが秋春制の利点だが、それだけではないと城氏は主張する。

「日本から海外に行くだけでなく、海外からJリーグに移籍しやすくなる。Jリーグに海外のいい選手がやってくれば、レベルアップにつながる。僕もJリーグで海外の選手と直接対戦したことで、レベルアップした。また力をつけることができるから、2026年が本当に楽しみ」

 ただし、問題もある。降雪地域のチームの試合だ。城氏は、

「いちばん難しいのが、競技場までのアクセス。雪があると事故も増える。動線をどうするか」

 寒い中で観戦することになるため、スタジアムの設備も変更が必要だと訴えた。城氏が所属していたスペインのレアル・バリャドリードのスタジアムでは、こんな対策がとられていたという。

「バリャドリードは『スペインの冷凍庫』って言われる場所で、雪が降るし、すごく寒い。でもスタジアムには電気のヒーターがついていて、観客は暖かくして見られる。上から照らす赤外線の暖房設備もあった。古いスタジアムなのに、ちゃんと対策されている」

 Jリーグや日本サッカー協会は、同様にフォローすべきだと訴えたのである。

 全員が納得するのは難しくとも、方向性を明確にして進めていくしかない。問題は多いが、城氏と同じく2026年のシーズン開幕が楽しみだ。

(鈴木誠)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク