スポーツ
Posted on 2024年04月12日 09:59

田淵幸一「監督を胴上げして3回目か4回目に落とせよ」報復を誓った優勝後にとった行動は…

2024年04月12日 09:59

「クッソー、クッソー! あんなことまで言われて。みんな集まれ! あんなこと言われて、なんとも思わないのか。オレら、優勝しよう! 優勝して胴上げするだろ。3回目か4回目に落とせよ! これがオレたちの合言葉だった」

 野球解説者・江本孟紀氏のYouTubeチャンネル〈江本孟紀チャンネル「エモやんの、人生ふらーりツマミグイ」〉で、なんとも物騒な話を公開したのは田淵幸一氏である。

「3代目ミスタータイガース」と呼ばれた田淵氏は1978年オフ、西武にトレード移籍。その移籍4年目に、広岡達朗監督が誕生した。就任するなり、広岡氏は言った。

「この球団で最高給取り。走れない、守れない、こういう選手が最高給取りっていうことがねぇ…」

 名前は言わずとも、明らかに田淵氏とわかるイヤミである。エース・東尾修氏には、

「7回までいいピッチングしても、すぐ打たれる」

 あげくには、

「大したショートでもない石毛(宏典)」

 スタープレイヤーを次々とコキ下ろしていく。今であればパワハラだと問題になりかねない発言である。冒頭の言葉は、悔しさのあまり、チームメイトに「報復」を持ちかけた時のものだった。田淵氏が回想する。

「あとで思えば『手』だよ。オレたちをくさす…」

 結果、西武は1982年、1983年と2年連続のリーグ優勝、日本一に。田淵氏は阪神時代に経験できなかった甘美を味わった。

「胴上げしたら落とすんだろ」

 優勝後、東尾氏の問いかけに、田淵氏はこう返答したそうだ。

「優勝したら給料上がるし、ハワイ旅行もできるんだぞ。こういういい人を落としちゃダメだよ」

 今では広岡氏を恩師と仰ぐ田淵氏の、忘れられぬ思い出であった。

(所ひで/ユーチューブライター)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク