スポーツ
Posted on 2024年05月28日 17:58

「借金15で最下位」状況がまるで同じ…西武・渡辺久信「代行監督」に求められる「2011年の再現」

2024年05月28日 17:58

 埼玉西武ライオンズが松井稼頭央監督の途中休養と渡辺久信GMの指揮官代行を発表したのは、5月26日のオリックス戦後だった。

「試合終了が午後4時前。松井監督が『これからも(好ゲームを)積み重ねていき…』と勝利インタビューに答えていた。その約2時間後でした、渡辺GMの会見が開かれたのは」(スポーツ紙記者)

 この2時間に「休養」を通達されたのだろう。

 しかし、渡辺久信GMの現場復帰が11年ぶりというのも驚きだ。2008年から6年間の監督経験で、Aクラス5回。就任1年目のリーグ優勝と日本一で采配能力の高さは証明済みだが、球団内からはこんな声が聞かれた。

「あの2011年が…」

 この年の西武はスタートダッシュに失敗し、8月時点で最下位。借金は最大で15まで膨らんだ。しかし、9月に10連勝を記録して、最終的に68勝67敗9分。3位でクライマックスシリーズ進出を果たした。

 松井監督の休養が発表された時点での成績は15勝30敗、借金15で最下位。まさに2011年の惨状と重なる。球界関係者が語る。

「2011年は『飛ばないボール』、統一球の導入で、各球団のスラッガーが成績を落としていました。ただ、西武の中村剛也だけは影響を受けなかったんです。監督だった渡辺GMは牧田和久をリリーフに配置換えし、先制点を挙げて逃げ切るスタイルに立て直した。これが猛追の理由でした」

 監督時代の渡辺GMは声を荒らげるタイプではなかったが、プロ意識の低い言動は絶対に許さなかった。こんなエピソードが残されている。

「エラーした選手がそのイニングで好プレーをし、ミスを帳消しにしたんです。ニコニコしてベンチに戻ってきて、他の選手やコーチ陣がハイタッチで出迎えました。そうしたら、渡辺監督が怒ったんです。周囲がビックリするくらい、大きな声で。好プレーをしたからといって、ミスを指摘しないのはおかしい、強くなれない、と」(球団関係者)

 松井監督の失敗は、その優しさゆえだと言われている。選手を叱らず、ミスをしても平等にチャンスを与え続けた。選手の側からすれば良き上司であり、怒鳴り散らす監督よりもやりやすかったはずだ。しかし、それが裏目に出てしまった。

 借金15からの巻き返しに成功した2011年、松井監督はバリバリの現役選手だった。前年オフ、米アストロズを自由契約になり、楽天イーグルスに移籍した。だから2011年の大反撃の内幕や、「渡辺監督の怖さ」を知らないのだが…。

(飯山満)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク