社会
Posted on 2026年05月10日 10:30

【ととのうブームの暗部】大盛況「無人サウナヴィラ」に潜む「完全自己責任」の危険な落とし穴

2026年05月10日 10:30

 ここ数年、「ととのう」ブームの延長線として人気を拡大しているのが「サウナヴィラ」だ。1棟貸しの別荘や高級ヴィラにプライベートサウナを備え、好きな時間にロウリュや外気浴を楽しめるスタイルで、淡路島や富士山周辺、沖縄などでは新規開業が相次いでいる。

 特に若年層やカップル、グループ客からは「他人を気にせず楽しめる」「深夜でも自由に入れる」と支持され、コロナ禍以降の「非対面指向」とも合致。一方で「無人運営」による事故リスクを不安視する声が出始めている。

 問題となるのは、宿泊業界の深刻な人手不足だ。最近のサウナヴィラでは、スマートロックやオンラインチェックインを導入し、現地にスタッフが常駐しないケースが珍しくない。運営側にとっては人件費を抑えられるメリットがあるが、利用者側は「完全自己責任」に近い状態となる。

自然立地ゆえに都市型サウナにはないリスクが…

 サウナは想像以上に、体への負担が大きい。高温状態から冷水へ入ることで血圧が急変し、めまいや失神を起こすケースがある。特に危険視されているのが「飲酒後サウナ」だ。ヴィラ利用ではBBQや酒席がセットになりやすく、酔った状態で水風呂やプールへ入ることで、転倒や溺水事故につながる恐れがあるのだ。
 さらに夜間は照明が暗く、濡れたウッドデッキやタイル床で滑る事故が起きやすい。自然立地ゆえ虫や悪天候など、都市型サウナにはないリスクも潜んでいる。

 サウナ人気の高まりとともに「より刺激的な入り方」をSNSで競う風潮が見られるが、サウナ専門家は、
「長時間にわたって我慢する『追い込み型』はとりわけ危険です」
 と警鐘を鳴らすのだ。
 癒やしのはずのサウナヴィラ。その快適空間は、安全管理の上に成り立っていることを忘れてはならない。

(旅羽翼)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年06月05日 11:00

    日本テレビの長寿演芸番組「笑点」の公式Xが、現メンバーの集合写真とともに〈【お知らせ】笑点がついに…重大発表6月7日(日)夕方5時30分から放送〉と6月4日に投稿した。1966年放送開始、今年で60周年を迎えたばかりの看板番組の「ついに」で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年06月11日 11:45

    プロ野球の元スター選手の息子が、詐欺容疑で逮捕された。事件としてはそれだけの話かもしれない。ただ、引っかかったのは事件そのものより、父親の仕事にまで響いたことだ。中日、オリックス、楽天で活躍し、引退後は解説者として親しまれてきた山崎武司氏で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月11日 20:30

    名物演芸番組「笑点」(日本テレビ系)が「テレビコメディーパネル番組(週間)の最長放送」としてギネス世界記録に認定されたと発表したのは、6月7日の放送だった。2016年から6代目司会を務める春風亭昇太は「この番組を紡いできてくれた先輩たちに感...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/9発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク