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記事全文を読む→【裏ワザ実践】庭で猛繁殖する「イヤ~なニオイのドクダミ」引っこ抜かずに駆除できる「光合成の遮断」ハサミひとつの作業
初夏を迎えるこの時期、家の裏や庭の隅に、見覚えのあるハート形の葉がぽつぽつと顔を出し始める。独特のあのニオイ。ドクダミである。
今はまだ数本でも油断していると、梅雨入りする頃には一面が緑に覆われる。雨が降るたびに勢いを増し、エアコン室外機の脇、ブロック塀のすき間、物置の横、駐車場のコンクリートの継ぎ目から、こちらの努力をあざ笑うように湧き出てくるのだ。本格的に増える前の今こそ、手を打っておきたい。
ドクダミは地下茎で横に広がる多年草で、繁殖力は雑草の中でも上位に入る。やっかいなのは、地上に出ている葉や茎よりも、土の中に張り巡らされた地下茎だ。
軍手をはめて力任せに引っ張ると、たいてい途中でブチッと嫌な感触がして、白い地下茎の一部が土の中に残る。そこからまた新しい芽が立ち上がる。手で抜く作業が、結果として株を増やす手伝いになっている、という笑えない構図である。
そこで、家庭まわりで試してみたい対処法がある。抜くのをやめて「ハサミで切る」という方法だ。園芸用のハサミでも、台所のキッチンばさみでも構わない。地面のきわ、根元のぎりぎりを狙って、葉と茎をひたすら切り落としていく。引き抜かない、掘らない、土を動かさない。やることは地上に出ている部分を消すこと、それだけだ。
狙いは光合成の遮断にある。葉がなければ、植物は太陽のエネルギーを糖に変えられない。地下茎は土の中に蓄えた養分でしばらく粘るが、その間も新しい芽を出すたびに養分は減っていく。
出てきた葉を、また切る。これを繰り返すうちに地下茎は補給を断たれ、徐々に勢いを失っていく、という考え方だ。ただし地下茎が残っているうちは、しばらくするとまた芽が出る。出たら切る、出たら切る、の繰り返しになる。
コツは地面のきわで止めず、土の表面すれすれまでハサミを潜らせること。次の芽が顔を出すまでの間が、少し長くなる。地道な持久戦だ。
土を掘り返さず周りの草花を傷めない
それでもこの方法には、実用的な利点がある。土を掘り返さないため、周りの草花や芝を傷めにくい。除草剤を撒きづらい場所、例えば子供や犬猫が通る庭、家庭菜園の脇、隣家との境界近くでも試しやすい。
熱湯をかける手も知られているが、表面の葉には効いても、深い地下茎までお湯の熱が届くとは限らない。本気で根こそぎやりたいなら、スコップで地下茎ごと掘り取るか、場所によっては適切な除草剤を選ぶ方が早い。ハサミ作戦はその手前の、住宅まわりで気軽に続けられる選択肢という位置づけになる。
ドクダミは古くから庭先で乾燥させ、お茶として親しまれてきた草でもある。とはいえ、繁茂しすぎればニオイが強く、見た目も鬱陶しい。うまく付き合うには、相手を一気に倒そうとしない方がいい。引っこ抜く勝負ではなく、葉を出させては切り、また切る、という間引きである。
梅雨入り前の今、軍手とゴミ袋を握りしめて庭にしゃがみ込む前に、まずハサミを一本、ポケットに忍ばせて出てみる。手応えは地味だが、ひと夏越した頃には、去年と同じ庭ではなくなっているはずだ。
(ケン高田)
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