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記事全文を読む→「弱い&スタンド空席」のカープはサンフレッチェを見習って変革せよ!広島の街を席巻する「熱気の生み出し方」
広島の街が今、サンフレッチェ広島の快進撃で大きく盛り上がっている。2025年のルヴァンカップを制してタイトルをつかむと、サポーターの熱は一気に膨張。試合後の街には紫のユニフォーム姿のサポーターがあふれ、SNSのタイムラインは紫色で染まった。
この熱気を支えているのが、2024年2月に開業した新ホームスタジアム「ピースウイング広島」だ。市街地に隣接した立地でアクセスが良く、コンコースが広くて歩きやすい設計が支持されている。
2024年シーズンのホームゲームには合計48万6579人が来場し、平均収容率は90.3%と、Jリーグ1位を記録。席のタイプやキッズエリア、飲食スペースが豊富で、試合前後の過ごし方まで楽しみ方の選択肢が増えた。初来場者のリピート率が高まるゆえんだ。
クラブは公式Xで練習風景や選手の素顔を日々発信し、試合がない週でも話題が途切れない。街中では「サンフレッチェ」の名前を見聞きする機会が増え、クラブ自体の存在感がはっきりと強まっている。
さらに追い風となったのが、2024年J1得点ランキング3位タイ(19得点)の、ジャーメイン良の獲得だ。野球にたとえるならば、打点王クラスのスラッガーを引き抜いたようなインパクトがある。移籍の理由は「お金」よりも、ピースウイングの環境やクラブの魅力だった。「ここでプレーしたい」という声が選手から自然に出ることは、クラブの価値が上がっている証拠だ。
サッカーは負け続ければ観客が減り、最悪の場合、J2降格で収入が大幅に落ちる。その緊張感が、積極補強や新しい取り組みに前向きな姿勢を生む。
翻って広島カープはというと、事情が少し違う。成績が低迷しても球場に通い、グッズを買い支えるファン文化が根付いており、収益は比較的安定している。誇るべきことではあるが、その安心感が補強やイベントの刷新を後回しにさせてしまう側面があるのだ。
成績もサンフレッチェに大きく見劣りする。2018年のリーグ優勝を最後に上位争いから遠ざかり、今季も5位。秋にはスタンドに空席が目立つ試合があり、イベントや演出はマンネリ気味に。「補強にもっと本気で向き合ってほしい」「コーチ人事も含めて、やれることは全部やれ」といった要求が出るのは当然といえる。
マツダスタジアムにもう一度、あの熱気を取り戻すには、すぐ隣にある成功例から学べるかどうかが大きなポイントとなる。広島は野球もサッカーも熱い街だ。両者が盛り上がれば、街全体の空気まで変わる。
サンフレッチェが未来へ向けて大きく動き出した今、カープにも見直せる部分はいくらでもある。試合中のイベントや体験コンテンツの強化、積極的な補強やコーチ陣の再編など、できることはまだまだ多いのだ。少しずつ改善を積み重ねていけば、スタンドの景色は変わっていくだろう。
(ケン高田)
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