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記事全文を読む→大相撲初場所「横綱2連続撃破」で「時給27億7000万円」の義ノ富士につきまとう「白鵬の亡霊」
開催中の大相撲初場所(両国国技館)を席巻する、不穏なモノがある。相撲協会関係者の間で困惑の声が広がっているのは「白鵬の亡霊」に対してだ。
といってももちろん、元横綱があの世にいってしまったわけではない。「白鵬の亡霊」とは西前頭筆頭・義ノ富士(伊勢ヶ浜)のことだ。義ノ富士は4日目(1月14日)の結びの一番で横綱・大の里(二所ノ関)を上手投げで破り、3日目の横綱・豊昇龍(立浪)戦に続き、2日連続の金星を手にした。
その懸賞金だけでも大の里戦が上限の61本、豊昇龍戦でも50本となり、手取りだけで666万円。2番の取り組み時間の合計がわずか8.6秒ということを考えれば、時給換算では約27億7000万円余りとなり、時給2364万円といわれるドジャース・大谷翔平をはるかに凌ぐ荒稼ぎだ。
義ノ富士は父・信一さんが元競輪のA級選手。親戚にも6人の競輪選手がおり、父のいとこには元S級で通算195勝をマークした森内章之さんがいるスポーツ一家。そして実は入門時に、秘かな話題になっていたことがある。義ノ富士は日本大学時代に学生横綱など、全部で9個の個人タイトルを手にし、元横綱・白鵬が師匠の宮城野部屋への入門が決まっていたことだ。
ところが入門直前に、弟子の暴力事件で宮城野部屋が閉鎖。急遽、転属先となった伊勢ヶ浜部屋に入門することになった。その後、相撲協会のトラブルにより、師匠は退職したが、本来は宮城野部屋の力士として活躍していたことになる。スポーツ紙大相撲担当記者はこう話す。
「確かに入門当時の先代・伊勢ヶ浜親方(現・宮城野親方)や、現在の伊勢ヶ浜親方(元横綱・照ノ富士)の指導力はあるでしょうが、もともとは白鵬が口説いて角界入りさせた力士ですからね。白鵬がいなければ、伊勢ヶ浜部屋に来ることはなかった。ある意味、今の義ノ富士があるのは、白鵬のおかげというわけです」
順調に出世街道をひた走る義ノ富士をめぐっては、コトあるごとに白鵬の名前が出てくる。これに眉を潜める相撲協会関係者は多いのだ。前出の大相撲担当記者は、
「白鵬を退職に追い込んだ八角理事長(元横綱・北勝海)と執行部の中には、今だに白鵬に対する嫌悪感がある人間がいる。大っぴらには口にしませんが『白鵬がスカウトした力士』と騒がれるのは面白くないですよ」
今後、義ノ富士が活躍すればするほど、「白鵬の亡霊」の波紋は広がっていく。
(阿部勝彦)
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