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記事全文を読む→中国「GDP成長率5%」をめぐる習近平の「大きな嘘とカラクリ」実態は悲惨だった「エリート中国人からの切迫SOS」
「嘘には三つの種類がある」という諺を思い出した。イギリスの政治家ベンジャミン・ディズレーリの言葉と伝えられ、世の中には「単純」な嘘、「真っ赤」な嘘があり、最大の嘘が「統計」であると警告したものだ。
ディズレーリの言葉を持ち出したのは、1月19日に中国国家統計局が発表した2025年のGDP(国内総生産)が、まさに統計の妙を言い当てていたからである。
国家統計局は同年のGDP成長率が中国政府目標の5%に届いたと誇らしく主張するが、実態は貿易摩擦が続くアメリカの落ち込みによって、アメリカ以外の国・地域への輸出を大幅に増やし、かろうじて政府目標の5%を実現したのが実態だ。
中国経済はコロナ禍後に発覚した巨大不動産開発企業「恒大集団」の破綻をきっかけに、経済成長が息の音を止めたかのように低迷しているが、政府は表向き5%成長が持続していると装ってきた。
しかしSNSには〈客が減り、飲食店が破綻した〉〈美容室を閉店した〉〈ショッピングモールから夜逃げ同然に撤退した〉などの悲鳴が溢れている。
3年を超えるデフレが続き、若者の失業率は実質40%を超えるとみられ、「失業して宅配ライダーになった」「ホワイトカラーを諦めてマッサージの仕事に就いた」などと嘆く者は多い。
ここで具体的な例を紹介したい。
中国に赴任していた時に知り合った中国人に、マッサージ店を経営する楊梅さんがいた。昨年の春節、楊さんからの年賀状に「自慢の一人息子」が「6月に上海理工科大学を卒業する。不況だけど優良企業に就職できる」と明るい見通しが書かれてあった。
ところが、その一人息子が卒業した上海理工科大学は中国でトップを競う大学であるにもかかわらず、「100社以上に履歴書を送ったが、返事がない」と悲鳴を上げ、昨年末には「日本で就職させたいので、協力してくれ」と訴えてきた。それほど景気は最悪の状態にある。
要は中国では経済が低迷する中で、半端でない過当競争が展開されているのだ。
産業を問わず、生き残りをかけて値引きし、市場があるとなればアフリカの奥地だろうが、南米や中近東だろうが、売りまくっているのだ。それが5%成長の理由であるが、問題はデフレが深化していることだ。
デフレから抜け出さないと、中国は一段と苦しい状況に追い込まれる。「高市叩き」などをしている余裕はない。
(団勇人)
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