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記事全文を読む→「ペットロス」になったらどうする!? 「お別れ」実体験でわかった「3つの対処法」/ケイリン女王・高木真備の「保護ねこ生活」
みなさん、こんにちは。高木真備です。
大寒波がやってきて、大雪のニュースを見るたびに胸が締めつけられるような気持ちになります。生活している方々はもちろんのこと、外で暮らす猫たちも心配です。改めて過酷な環境に置かれた猫を減らすことの重要性について考えていきたいです。
さて今回は「ペットロス」についての質問をいただいたので、私自身の経験と、これまでに学んだことを書いてみたいと思います。暗い話ではなく「こんな考え方もあるんだ」と、悩んでいる方の心が少しでも軽くなるきっかけになれば嬉しいです。
最近、よく耳にする「ペットロス」という言葉。簡単に言えば、ペットの死や別れをきっかけに起きる、心の喪失反応のことです。強い悲しみや無気力、不安、罪悪感、孤独感など、感じ方は人それぞれ。回復のスピードにも個人差があり、正解はありません。
私自身、愛犬の「龍」を迎えた頃から、心のどこかで「お別れの日」への怖さを感じていました。寂しさや辛さだけでなく、死ぬ瞬間に何が起こるのか分からない不安。そして昨年、私はその龍を天国に見送りました。実際に体験したこと、私なりのペットロスとの向き合い方をご紹介します。
まずひとつめは、とにかく感情を出すこと。泣くことを我慢せず、無理に元気になろうとしない。「時間が解決する」という言葉は「忘れる」という意味ではなく、答えのない気持ちと一緒に生きられるようになる、ということだと私は受け取りました。
どうしても辛い時には、病院に相談するのも大切な選択肢。心の不調も体の不調と同じように、適切な治療が必要な場合があります。
ふたつめは、スピリチュアルな考え方を知ること。生まれ変わりや、天国から見守ってくれているという考え方は、信じられる方にとって大きな支えになります。否定されるものでも、無理に勧めるものでもなく、「支えになる選択肢のひとつ」だと感じています。
そしてここからが、私自身の実体験です。保護活動の現場では、命の最期に立ち会うことが少なくありません。悲しむ暇もないほど、目の前の命のために動き続けている人たちがいることを、保護活動に関わるようになって知りました。その中で、強く印象に残った言葉があります。
「別れで立ち直れなくなるなら、この活動は続けられない」
その言葉を聞いた瞬間、強く思いました。
「私は動物を助けたくて、この活動を始めた。だから何があっても、前を向く覚悟を持とう」
保護現場を知ってから、怖かった「お別れ」への考え方が大きく変わりました。
龍が最期に教えてくれたことは、
「明日があるとは限らない。だから今日一日を楽しい気持ちでいっぱいにする。お別れの時には『楽しかったね!ありがとう』と見送れるように」
もちろん、事故や病気など突然のお別れでは、そんなふうに思えないことがあると思います。それでもこれは、私が活動を続けるために選んだ覚悟です。一匹でも多くの子たちが「楽しかった」と思って天国へ行けるよう、これからも活動を続けていきたいです(これはあくまで私自身の覚悟であり、立ち直れない気持ちや辛さを否定するものではありません)。
そして最後に。
「もう二度と動物を迎えたくない」
そう思う選択も、私は大切だと思います。それは私がよく話している「飼わない優しさ」に繋がるかもしれません。自分自身と動物、両方を想う大切な優しさです。
ペットロスに対する考え方に、正解はありません。 それぞれの場所で、それぞれのペースで笑顔になれますように。今そばにいる子も、天国にいる子も、みんなが穏やかで幸せに過ごしてほしいなと願っています。
なお、写真は獣医師会主催のシニア犬猫写真展へ行った時のもの。家族からの愛情いっぱいの様子を見て温かい気持ちになったと同時に、辛い思いをしてる子たちみんなが、こんな幸せな暮らしができるよう頑張りたいと、改めて決意しました。
(高木真備)
たかぎ・まきび●1994年8月17日生まれ。2014年に競輪選手としてデビューし、2021年ガールズグランプリで優勝して年間女王になる。2022年に競輪選手を引退し、その後は犬猫の保護活動に携わっている。
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