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記事全文を読む→「TNR活動」って知ってる? 殺処分数No.1が子猫…いったいなせか/ケイリン女王・高木真備の「保護ねこ生活」
みなさんこんにちは、高木真備です!
だいぶ涼しくなってきましたね。 昼間にお散歩することもできるようになってきたので、秋は最高です!
さて、突然ですが「TNR」という言葉をご存知でしょうか。保護猫活動を始めるまで、私は聞いたことがありませんでした。別名「地域猫活動」と言いますが、これは外で暮らす猫=野良猫に関する活動です。今回は茨城県の保護団体さんと実施したイベントでの出来事を踏まえて、TNRについて深掘っていきたいと思います。
では、ここでクイズを。今も日本国内で行われている殺処分。その割合で最も多いのは、次のうちどれでしょうか。
①成犬 ②成猫 ③子犬 ④子猫
正解は④子猫なのです。
殺処分全体の半数以上が子猫という、悲しいデータがあります。ではなぜ子猫が多いのか…それは猫の繁殖力の強さが原因のひとつです。
猫は1歳になると出産できると言われていて、1回で1~8匹が産まれます。そしてこの出産を年間2~3回、繰り返すことができるのです。びっくりですよね。これを続けていくと、とんでもない頭数がその地域で増えることになります。
猫は本能的に出産を繰り返していくので、回数をコントロールすることはできません。それを食い止めようと広がっているのがTNR活動、すなわち【野良猫たちに避妊去勢手術をして、また暮らしていた外の場所に戻す】というものです。少しずつ広がってはいるものの、まだまだ知られていないのが現状です。
そこでここからは「増えすぎた猫が街に溢れると何が起きるのか」というテーマで、人間側と猫側の視点に分けて書いていきます。まずは、人間側の視点から。ぜひとも想像しながら読んでみてください。
子猫がお庭や軒下などで産まれていた場合、発見した人はどうしていいのか分かりませんよね。飼ってあげられたらいいですが、数十匹を飼うのは不可能。知り合いに声をかけても、なかなかすぐに飼い主さんが見つかるとは限りません。どんなに猫好きでも、毎年数十匹が産まれていたら、手に負えませんよね。
もちろん猫が苦手な方もいらっしゃるので、放っておくと鳴き声や糞尿被害で、地域のみんなが困ってしまう可能性も出てきます。
そこで動物愛護センターに持ち込むという選択肢がありますが、センターが既に手一杯で管理できない場合は、殺処分対象になってしまいます。それは避けたいと民間の動物愛護団体、保護団体に相談する方はとても多いのです。
ただ、団体側も出産の時期は各地で同じような相談が殺到するので、これまた手一杯になっているのが現状。受け入れ不可となるケースは珍しくありません。「助けたい」気持ちがどれだけあっても、スペースや人手、お金が足りないと受け入れられないのが現実です。
そしてどこも引き取ってもらえないのであれば仕方ないと、「家の中では飼えないけどエサはあげる」パターンもあると思います。これはとても優しい行動である反面、1年後にはその子たちも成猫になり出産する…ということは、行き場のない猫がその街で増え続けていく「負のスパイラル」に陥ってしまう可能性があって、とても複雑です。優しさとは何か、私自身も考えさせられます。
私は猫が大好きなので、街に猫がいると「可愛い」という気持ちになってほっこりします。でも、猫が苦手な方がいることも理解しなくてはいけません。好きな人だけが好きなように可愛がればいいのではなく、みんなが住みやすい環境にする。そのためにもTNR活動は、「街を守る優しさ」かもしれませんね。
ここまでは人間の暮らしを中心に考えましたが、猫の気持ちはどうなんだろ…と疑問に思った方がいらっしゃると思います。 次回は猫側の視点でも考えていくので、続編もぜひ読んでみてくださいね!
そして最後にお知らせです。 10月はイベントが盛りだくさん!
●10月12日:わんにゃんフェスティバルin松阪競輪場(譲渡会&啓発イベント)
●10月18日、19日:わんにゃんワークショップin別府競輪場(啓発イベント&ワークショップ)
※特設サイトより事前申込みが必要。
詳しくは高木真備official site(https://www.funfunsignai.com/)をご覧ください(写真は先日の茨城県でのイベントの様子)。
(高木真備)
たかぎ・まきび●1994年8月17日生まれ。2014年に競輪選手としてデビューし、2021年ガールズグランプリで優勝して年間女王になる。2022年に競輪選手を引退し、その後は犬猫の保護活動に携わっている。
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