スポーツ
Posted on 2025年10月09日 07:00

田中将大はいかにして200勝に到達したか…江川卓が分析する「ストライクゾーンが狭まる」1勝の苦難

2025年10月09日 07:00

 リーグ連覇を逃し、大失速して3位に終わった今季の巨人において、田中将大の200勝到達は明るいニュースだった。記録を達成したのはシーズン最終戦。まさにギリギリにして苦労を重ねた末の快挙だった。

 野球解説者の江川卓氏は田中の苦難を思いやり、YouTubeチャンネル〈江川卓のたかされ【江川卓 公式チャンネル】〉でこう言っている。
「大変だったと思いますよ。ピッチャーって自分のいちばんいい時のボールが映像(脳)に残ってるから、最高の時のスピードガンからいうと、70%ぐらいだと思うんですね。その中で左右に投げたり、フォークを落としたり…。フォークボール落としてもスピードが昔より落ちてる分、(バッターが)振らなくなる。そこがまた難しくなるので、よりストライクゾーンが狭まるんですね。その中で1勝するってことが、どんだけ難しいか」

 シーズン最終戦終了後に行われた田中の記念セレモニーでは、巨人の元エース・堀内恒夫氏が記念球モニュメントの200勝目のボールをプレゼント。堀内氏の200勝達成時もまた「大変だった」と、江川氏が振り返っている。
「堀内さんの200勝を見てるから。もうねぇ、大変だったからホリさんも、200勝目勝つの。それ1回見てるから、マーくんを見てそれを思い出してた」

 堀内氏が200勝目を挙げたのは、1980年6月2日のヤクルト戦だった。この年、堀内氏は3勝5敗1セーブ。奇しくも今季の田中の成績、3勝4敗と近い数字だ。さらに巨人は首位・広島、2位のヤクルト次ぐ3位で、61勝60敗9分で貯金1。今季の巨人も70勝69敗4分の貯金1だ。

 仮に1980年当時、CSが導入されていたならば、巨人はどんな結末を迎えていたか…。

(所ひで/ユーチューブライター)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/10/7発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク