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記事全文を読む→「セ・リーグで最も与死球が多いのは巨人」阪神・藤川球児監督がズバリ言った「死球の応酬」3連戦の「悪い後味」
やや足を引きずるように球場入りした大城卓三は結局、グラウンドには現れなかった。7月26日の甲子園。巨人の橋上秀樹監督代行は「下半身のコンディション不良で、打撲ですね」と説明したが、捕手練習に参加したのは小林誠司と山瀬慎之助の2人だけだった。
その前日25日の阪神戦で、大城は1試合に2つの死球を受けていた。4回、伊原陵人の抜けた球が背中を直撃。7回には及川雅貴の球が右腰付近に当たり、その場に倒れ込んだ。大城は出場を続けたものの、8回の守備から小林と交代した。
巨人はすでに主将の岸田行倫を欠いている。岸田は7月20日の広島戦で坂倉将吾のファウルが右膝を直撃し、翌21日に登録を抹消された。代わって山瀬が昇格したため1軍登録は3捕手だが、橋上監督代行は大城を「極力使わない方向」と説明した。
通常通りに起用できるのは小林と山瀬だけ。どちらかにアクシデントが起きれば、負傷を抱える大城を出さざるをえない状況だった。
大城への死球を「報復ではないか」と疑う声も上がった。3回裏、巨人先発の竹丸和幸が佐藤輝明の右肘付近に死球を与え、その直後の攻撃で大城が当てられたからだ。
ただし死球を与えた伊原は、直後に帽子を取って謝罪している。7回の及川も、巨人が5-1とリードした二死一・三塁の場面。走者を増やせば大量失点につながりかねず、及川が意図的に大城を狙う理由は見当たらない。
小笠原慎之介が佐藤輝明の先制本塁打直後に大山悠輔へ死球
報復説以上に物議を醸したのが、試合後の藤川球児監督のコメントだった。
「セ・リーグでいちばん与死球が多いのが巨人ですから。四十数個で」
前半戦終了時点の与死球は巨人が44、阪神は26。藤川監督が示した数字は正しかった。ただ、自軍の投手が同じ打者に2球も当てた試合の直後だけに「さすがにその言いっぷりはない」との批判が出るのは当然だった。
7月26日の第3戦で、今度は巨人の小笠原慎之介が、佐藤輝明の先制本塁打直後に大山悠輔へ死球を与えた。小笠原は帽子を取って謝罪し、両軍が飛び出す事態にこそならなかったが、それでも死球合戦の3連戦は、両チームに後味の悪さを残す前半戦の幕切れとなった。
巨人はこの敗戦で阪神と同じく50勝40敗の同率首位となり、前半戦を終えた。橋上監督代行は大城について、球宴出場も7月31日の後半戦再開も問題ない、との見通しを示している。
報復説が飛び交った2つの死球は、盤石に見える巨人の捕手層の不安を改めて浮き彫りにしたのだった。
(ケン高田)
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