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記事全文を読む→山健組・中田組長「無罪」を巡る「修羅第二幕」(2)ヤクザを襲う当局の強硬姿勢
この即日結審、素人目には中田組長が「無罪」に向けて一歩、前進したように見える。だが、裁判を傍聴した地元記者は、こうも語るのだ。
「最近、同じ大阪高裁で今回とそっくりな山口組直参の控訴審を見たわ。今年1月に一審の無罪判決を破棄して大阪地裁に差し戻された、二代目章友会・新井錠士会長の裁判や」
新井会長はETCカードの不正使用により詐欺を働いたとして、電子計算機使用詐欺罪に問われていたが、25年1月に大阪地裁から無罪判決を言い渡されていた。
その後の控訴審では今回の中田組長のケースと同様、検察側が新しく提出した証拠はほとんど却下されており、高裁が新たな判断を下す材料がほぼない状況だった。しかし新井会長に下されたのは、「一審差し戻し」という予想外の判決だったのだ。地元記者が続ける。
「言い方が正しいかわからんが、今日の初公判からは、裁判官はすでに結論ありきで、さっさと進行しているような感じがしたわ。『逆転有罪』を決定する可能性は限りなく低くはなったが、判決公判で神戸地裁に差し戻し、なんてことにならんとええんやけどな」
一般的に刑事事件の裁判で、無罪が出ることは異例中の異例。ヤクザが引き起こした事件となるとなおさらだ。
しかも、中田組長の場合は、一審で懲役20年が求刑された、社会的にも大きな事件だ。それゆえ、裁判所側としても司法判断が慎重にならざるを得ないという見方が順当だと思われたが‥‥。
「渡辺芳則五代目時代に傘下組員の拳銃所持で共謀共同正犯の罪に問われた、当時の山口組若頭補佐である芳菱会・滝沢孝総長は、最高裁と高裁から計2回の地裁差し戻しを受け、3回目の控訴審判決を受ける前に死去しました。最初の逮捕、起訴から17年が経過しており、当局の執念深さがうかがい知れる事案でした」(ジャーナリスト)
仮に差し戻された場合、再び神戸地裁での裁判が待っている。中田組長はただでさえ、19年12月の逮捕から、初公判までに5年弱もの長期間、勾留が続いた身。検察側はこれ以上、証拠が少ないことが明らかな裁判を、有罪判決が出るまで第3ラウンド、第4ラウンドと続けていくつもりなのだろうか。
注目される判決公判は、大阪高裁で5月12日に開かれる予定だ。
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