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記事全文を読む→山健組・中田組長「無罪」を巡る「修羅第二幕」(3)親戚団体との密接外交に奔走
その中田組長が率いる山健組は2月4日、最高幹部らが神戸市内の霊園に姿を見せていた。
この日は山健組を創設した山本健一初代の命日であり、毎年恒例の墓参が行われたのだ。
同霊園にはもともと山本家の墓があったが、22年に遺族が突如墓じまいをしていた。
「山健組の『六代目山口組帰参』が関係したとも、遺族と通じている神戸山口組・井上組長の意向によるものとも言われます。初代の墓を失った山健組はその後、中田組長が同霊園に、山本初代個人の墓を建立しました」(ジャーナリスト)
さらに中田組長は無罪放免後の25年3月、山本初代の生誕百周年を記念する石碑を建立し、同時に自身の生前墓を新設。現在、山本初代の墓石は、同霊園で中田組長の生前墓と記念碑と並んで祀られているのだ。
当の中田組長は当日、六代目山口組執行部として定例の会合に出席しており、姿を確認することはかなわなかった。その代わりに山健組最高幹部や直参らが集い、初代の冥福を祈ったのだ。
兵庫県警や和歌山県警の捜査員が警戒にあたる中、物部浩久若頭、水田忠好本部長らが午前10時過ぎに現れ、山本初代の墓前で静かに合掌する。同霊園は特定抗争指定の警戒区域内にあるため、2、3人ずつが時間を空けての墓参となった。
甘党だった山本初代の墓前には、好物のラムネや大学芋、おはぎ、回転焼きが供えられ、傍らには中田組長の名前で豪華なフルーツ盛り合わせも置かれていた。山健組の直参らの供養は、正午を超えても断続的に続いたのだった。
そして1週間後の2月11日、六代目山口組は古都・京都の親戚団体との外交を行っていた。かつての直参、髙山誠賢会長が首領を務める八代目会津小鉃・金子利典総裁が誕生日を迎え、司組長の名代として最高幹部が同本部を訪問したのだ。
前日までに司組長からの祝いの品として、紅白一対の胡蝶蘭が運び込まれていた。本部1階の駐車場で同会最高幹部らが出迎える中、午前8時40分頃に大阪ナンバーの車両が到着。降り立ったのは秋良東力若頭補佐(秋良連合会会長)と、直系組織・三代目一心会・能塚恵会長だった。 歓待を受けた一行は、そのまま金子総裁が待つ2階へと足を向けた。
「通常よりも早い時間での訪問となったが、その理由は秋良若頭補佐がこの後、執行部の出席する会合があったためだと聞いた。事情を知った髙山会長らが融通を利かせたのだろう」(地元関係者)
髙山会長が代目継承して以降、六代目山口組と八代目会津小鉃の関係はさらに密になった。元直参の立場で、司組長が目指す業界の平和共存の思いをしっかり理解しているがゆえのことだろう。それは訪問を終え、秋良若頭補佐らが帰途に就く際の、2人を見送った柔和な表情からも察することができたのである。
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