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記事全文を読む→アフリカ北西部にロシア戦闘員集団!砂漠に並べられた「頭部の周りに切断手足」異様な遺体はナチス「鉤十字の配置」
アフリカの砂漠で、信じがたい光景が目撃された。砂の上に転がる、切断された頭部。その周りを囲むように並べられた手足。フランスの国際ラジオ局RFIが報じたところによると、アフリカ北西部の国、マリでこんな異様な遺体が見つかったという。並べ方が偶然とは思えない形で、ナチスのシンボルである鉤十字に見える配置だったと、現地住民は証言している。
舞台はマリ北部、ティンブクトゥ州とガオ州の境界付近にあるザルホ村とアバコイラ周辺だ。マリ軍とロシア系の戦闘員集団「アフリカ・コープス」による合同パトロールが通過した直後に、住民が遺体を発見した。
犠牲者は計4人。ザルホ周辺ではトゥアレグ系の牧畜民2人、アバコイラ付近ではソンガイ系の若者2人がドローン攻撃で死亡したとされる。現地の人権団体CD-DPAは、4人とも武装勢力とは無関係の民間人だったと主張している。
鉤十字状に置かれていた人物は、その後の取材でウスマン・アグ・シディさんと報じられた。ただし、誰がどんな意図でこの配置を行ったのかは、公式に確認されていない。マリ軍はこの作戦について十分な説明をしておらず、RFIの取材にも応じていない。
ここで気になるのが、ある強烈な皮肉だ。ロシアはウクライナ侵攻を始めるにあたり、「非ナチ化」という大義名分を掲げてきた。ところがそのロシアと縁の深い部隊が、アフリカの砂漠でナチスの象徴を使った疑惑を向けられている。もしこれが事実なら、笑えない冗談のような話だ。ナチスを名目に隣国へ攻め込んだ国の関係部隊が、現地で鉤十字を演出していたことになる。皮肉という言葉では足りないほどの矛盾が、そこにあるのだ。
マリ軍とロシア系部隊による民間人殺害と拷問
このアフリカ・コープスという組織、もとをたどれば悪名高いロシアの民間軍事会社「ワグネル」の後継にあたり、2025年6月にマリでワグネルから正式に置き換わったとされる。元ワグネル要員が含まれ、ロシア国防省系の枠組みに入れられた。看板は変わっても、現地では「中身は同じ」という見方が根強い。むしろロシア政府が直接コントロールする組織になった分、責任の所在ははっきりしたと言える。
マリは2020年以降、立て続けにクーデターを経験し、フランス軍を追い出してロシアに急接近した国だ。ワグネル時代から、マリ軍とロシア系部隊による民間人殺害や拷問の疑惑は、国際人権団体に何度も指摘されてきた。FIDHやTRIAL Internationalといった団体は、アフリカ人権裁判所への申し立てまで行っている。
テロ対策を掲げながら、巻き添えになるのは武装勢力とは無関係とされる牧畜民や若者。サヘル地域ではジハード主義勢力とトゥアレグ系武装勢力の対立が続き、情勢は混迷を深めている。
遠い砂漠の猟奇事件、と片付けてしまうのは早計かもしれない。これはロシアがウクライナ戦線の裏側で、どうやって影響圏を広げているかを映す鏡でもある。この疑惑がもし事実だとすれば、その手段の選び方にはゾッとするものがあるのだ。
(ケン高田)
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