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記事全文を読む→韓国第二の都市「釜山」が「消滅危機」といわれる深刻な事情…北九州市と酷似する「静かな衰退」の正体
「釜山は本当に消滅するのか」
日本人の旅行先として人気が高い韓国第二の都市で、そんな言葉がまことしやかに囁かれている。その原因は、深刻な人口減少と若者流出だ。
かつて350万人規模を誇った釜山では今や人口減少に歯止めがかからず、若年層が仕事を求めて首都ソウルへと流出している。そこに出生率の低下が重なり、「このままでは都市として縮小していく」という危機感が「消滅」という言葉を生んだのだ。
では、釜山は本当に消えてしまうのか。その実態を読み解く上で、しばしば比較対象として浮かび上がるのが、日本の北九州市である。
釜山と北九州市は無関係に見えて、実は驚くほど似た構造を持つ都市だ。両者ともかつては産業で栄えた地方中核都市であり、現在は人口減少と若者流出という共通の課題に直面している。
釜山は港湾と物流を軸に発展し、韓国経済を支えてきた。一方の北九州市も、八幡製鉄所を中心とした重工業で高度経済成長を牽引してきた歴史を持つ。しかし産業構造の変化により、「地元で稼げる仕事」は減少。若者はより多くの機会を求めて、釜山からソウルへ、北九州から福岡市へと流れている。
その結果として進むのが、人口減少と高齢化だ。都市の規模は維持されていても、中身は徐々に縮んでいく。これが「消滅危機都市」と呼ばれるゆえんである。
ただし両都市には、見え方に大きな違いがある。釜山は近年、日本人観光客の増加や海雲台エリアの開発により、一部地域が活況を呈している。「人が多い=賑わっている」という印象を与えやすく、衰退の実感を摑みにくい。
対して北九州市は観光による外部需要が限定的であり、人口減少の影響がそのまま街の空気として表れる。賑わいの錯覚が少ない分、現実がストレートに見える都市と言えるだろう。
つまり釜山は「観光で一部が輝く縮小都市」、北九州は「縮小がそのまま見える都市」。同じ課題を抱えながら、表と裏のような関係にある。
では、釜山はどんな道を辿るのか。現時点で消滅の可能性は低いものの、北九州市の歩みを見る時、そこには地方中核都市がたどる、ひとつの未来像が浮かび上がる。華やかな観光の裏では、静かに変化が進んでいるのだ。
(カワノアユミ)
アサ芸チョイス
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