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記事全文を読む→気になる著者に直撃!〈真山仁〉能登半島地震の報道に違和感。悲惨な現場を見て執筆を決意!
「ここにいるよ」
祥伝社/2090円
2年4カ月が経っても、いまだに深い爪痕を残す「能登半島地震」。本作は阪神・淡路大震災で被災し、東日本大震災を題材にした3部作を上梓した小説家の真山仁氏が、能登半島地震発生からの1年間を描いた渾身の小説だ。
真山氏は能登半島地震の約半年後、被災地を回って愕然としたという。
「当初、マスコミでは、能登半島地震の津波は最大約7㍍で東日本大震災の時の半分以下、家屋倒壊での死者は阪神・淡路大震災と比べて少数などと報道され、被害は小さいという思い込みがありました。しかし、実際に足を運ぶと全然違う。海底が隆起し、港に船が入れない。マンホールが子供の身長くらい飛び出している。各所で道路が崩れて下水道が寸断されるなど、甚大な被害を目の当たりにしました」
真山氏は東日本大震災の発生直後から現地に足を運び「そして、星の輝く夜がくる」「海は見えるか」「それでも、陽は昇る」の“震災三部作”を執筆した。
「私自身が神戸で阪神・淡路大震災を経験し、東日本大震災は現地で取材しました。震災三部作を執筆するのは、当時の記憶が甦り、けっこうつらかったんです。なので震災関係の小説は、もう書かないつもりでした。ですが、能登の現場を見て、これまで震災をテーマに執筆してきた私が書かないわけにはいかないと決意しました」
主人公で元教師の小野寺徹平は、かつての教え子が女将を務める能登の温泉旅館で年始を迎える。ところが、大地震に遭遇。穏やかな時間は断ち切られ、復興の困難さに直面する。それでも小野寺は、被災した能登の子供たちの居場所を作ろうと、人々を巻き込んで奮闘を続ける─。
「震災三部作の主人公・小野寺を再登場させたのは、2つの震災を知る人間が出てきたほうがより説得力があると思ったからです。小野寺は、これまで自分の意志で、進んで行動したことが、実は、ほとんどありませんでしたが、本作では能登の子供たちの居場所を作ろうと、多くの人に働きかけるなど、率先して行動します。定年後、人生を振り返った時、できなかったことを悔やむのではなく、自分が本当にやりたいのは何かを見つけ、積極的に前に進む姿を感じてもらえたらうれしいですね」
本作の終盤、被災した子供たちが街の未来像を発表するシーンで、旅館の娘・朱音らが「旅行で来る人たちに『お帰り』って言える街にしたい」「私たちはここが大好きでここにいるよ」というセリフが印象的だ。
「東京に能登の情報が届かないのは、メディアや受け取る側の“災害馴れ”にも問題がありますが、発信する側にも遠慮や諦めがあると感じます。『(私たちは)ここにいるよ』と声をあげて伝えてほしい。タイトルに、その願いを込めました」
最後に、能登の人たちに対する想いをこう語る。
「能登は原風景が色濃く残り、自然との共生力が非常に強い豊かな土地柄です。旅人にもすごく優しい。外から来た人を温かく迎え入れる文化も根づいています。本作を通して、能登を知り、能登に心を寄せてほしいですね」
〈黒川壱郎〉
真山仁(まやま・じん)1962年、大阪府生まれ。87年、同志社大学法学部政治学科卒。同年、中部読売新聞(のち読売新聞中部支社)入社。89年退職。91年、フリーライターに。04年「ハゲタカ」でデビュー. 同シリーズはドラマ化、映画化され大きな話題を呼ぶ。「トリガー」「タングル」「ブレイク」「アラート」など著書多数。
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