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記事全文を読む→寝たきり重度アルツハイマー患者が手術翌日に「スタスタ歩いて頭キレキレ」に!中国「470万円で頭脳リセット」のダークな正体
世界保健機関(WHO)や国際アルツハイマー病協会(ADI)などの推計によると、世界全体の認知症患者数は現在、約6000万人。うち全体の約60%から70%を「アルツハイマー型認知症」が占めているという。
脳内に毒性タンパク質であるアミロイドベータとタウタンパク質が蓄積。それが凝集し、神経細胞を損傷することが、アルツハイマー型認知症の主要因だ。
ここに今、とんでもない臨床試験が入り込んでいるのだと、医療関係者は言うのだ。
「中国で始まった『頭脳リセット手術』です。現在、これは規制されているものの、アメリカや台湾などでは継続して行われており、今年末にはヨーロッパの病院でも臨床が始まるそうです。2027年には小規模ながら、臨床試験の結果が明らかになるとされていますね」
頭脳をリセットするとはどういうことか。コトの起こりは2019年。中国の病院でとある外科医が、耳鳴りに苦しむ認知症患者を手術した際、首の奥深くにあるリンパ管に異常があることに気付いた。
人間の脳には日々、老廃物(毒性タンパク質)が溜まる。リンパ管はいわば、脳内の「下水道」だ。そこで医師がリンパ管を近くの静脈に無理やり接続し、毒を外へ流すバイパスを作ったところ、耳鳴りが消えたばかりか、患者の頭の回転が劇的にキレキレになったというのである。
中国事情を知る国際ジャーナリストが語る。
「病院がSNS上に公開した映像を見ると、数日前まで寝たきりで、我が子の顔すら判別できなかった重度のアルツハイマー病患者が、首の手術を受けた途端、スタスタと病室の廊下を歩き、昔の軍歌を朗らかに口ずさんでいる姿がありました。これがきっかけで、アルツハイマー患者を抱える多数の家族からの問い合わせが殺到。中国の病院ではこぞって、この手術(深部頸部リンパ・静脈吻合術)が行われるようになりました。20万元(約470万円)という高額な手術費用を要するにもかかわらず、2000人以上が手術を受けることに」
「一度はよくなったが、また戻ってしまった」というリターン現象
確かに理屈上は、脳のゴミを吸い出す画期的なアイデアに映る。しかし、厳格な臨床試験のプロセスをすっ飛ばした「世界初の栄誉」にメスが入るのは、時間の問題だった。昨年夏、中国政府は倫理を完全に無視した無法な手術として規制をかけ、この「奇跡の医者」は突如、身柄を拘束されることになる。
ところが、だ。この手術療法は中国からアメリカや韓国、シンガポール、台湾などに派生。臨床試験が実施されている。
アルツハイマー病は、何十年もの歳月をかけて、脳の神経がじわじわと破壊されていく病気だ。それが「首の配管工事をした翌日」にシャキッと回復するなど、医学の常識では100%ありえない、という指摘がある。
さらに、一時的にバイパスを作って老廃物を流したところで、脳の中でゴミを作り出し続ける「根本の原因(渋滞の元凶)」を断ち切らなければ、やがてまたゴミは詰まる。「一度はよくなったが、また戻ってしまった」というリターン現象が報告され始めているという。
中国では「奇跡の治療法」といわれる一方、世界の医療界では「患者を実験台にした悪魔のギャンブルにすぎない」との批判が渦巻く。
中国の一見、金儲け主義のデタラメともいえるアルツハイマー手術騒動の余波は今後、どんな広がりを見せるのか。
(灯倫太郎)
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