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記事全文を読む→楽天・前田健太「12年ぶり完封劇」が手放しで喜べない「あと30勝」問題と「重用しにくい」チーム改革
これで松坂大輔、岩隈久志に並ぶ日米通算170勝に到達。しかも12年ぶり11度目の完封劇である。本拠地での9月24日の日本ハム戦で、楽天・前田健太が圧巻の投球を見せた。
初回二死の場面で日本ハム・野村祐希の打球が右手を直撃したが、ベンチに下がることなく、その後は完璧な投球内容で9回までゼロを並べると、今季5勝目(4敗)を手にした。前田の完封は広島時代の2014年8月22日の阪神戦(マツダスタジアム)以来となる。
早々とペナント争いから脱落し、ブッちぎりの最下位に沈むチームにとっては、シーズン最終盤で唯一ともいえる明るい話題だが、地元マスコミ関係者は「痛し痒しです」と話し、その理由を明かす。
「6月に三木肇前監督が電撃解任され、ロッテで指揮を執った吉井理人監督が就任しました。吉井監督は長いスパンでのチーム作りを任され、若手への血の入れ替えを目指しています。確かにマエケンの快投は嬉しいのですが、38歳であり、先々を考えれば過度の期待はかけられない。マエケンは今回のピッチングで気をよくしており、日米通算200勝へのこだわりは強まるばかり。となれば中継ぎはやらないだろうし、かつての田中将大のような、難しい存在になっていく可能性があります」
あらゆる分野に手をつけなくてはならない現実
スポーツ紙遊軍記者はこれに頷いて、こう話すのだ。
「今後を見据えれば、来季の投手陣は左肩の手術から完全復帰を目指す早川隆久、庄司康誠や若手の古謝樹、伊藤樹をさらにレベルアップさせてローテーションを作りたい。目先の1勝を考えてマエケンを重用すると先々、問題が起きたり、取り返しがつかなくなるので」
楽天はチーム再建に向けて正捕手の獲得や育成、打線の強化、はたまた2000安打を達成した浅村栄斗の処遇など課題が山積み。吉井監督は手始めに先発投手のほか、投手陣全体の再編や強化、育成にも着手しなくてはならない。
「あらゆる分野に手をつけなくてはならない現実があります。今回のマエケンの好投で『これからもどんどん使え』という三木谷浩史オーナーや、その意を受けた石井一久GMからの外圧を受けると面倒なことになる」(前出・遊軍記者)
この時期に若手投手の完封劇は大歓迎だろうが、ここにきての1勝はあまり大きな意味はない。冷静になれば、手放しでは喜べないかもしれない。
(阿部勝彦)
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