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記事全文を読む→アントニオ猪木の孫「猪木・アントニオ・尚登」がリングデビュー!
アントニオ猪木が亡くなって、今年の10月1日で早4年─。プロレス界は淡々と存続しているが、何かが物足りない。その空白を埋めるかのように、“燃える闘魂”の遺伝子がついに動き出したのである。
今夏、突如としてSNS上に猪木の孫が覆面レスラー「Kumo」を名乗り、華麗にリングを舞う動画がアップされた。
その名は尚登。プロフィールは公表されていないが、まだ17か18の青年だ。猪木没後、追悼イベントでたびたび来日し、ファンの前にも姿を見せている。23年3月に行われた「お別れの会」では、東京スポーツの取材に応じて「将来はおじいちゃんのようなプロレスラーになりたい」とはっきり口にしていた。ファンは夢を膨らませたが、その言葉に偽りがなかったばかりか、こんなにも早く形になるとは─。
尚登はプロレスラーになるため、中学からレスリング部に所属し、22年11月には113ポンド級のロス地区大会で優勝。ムエタイや柔術も学んできたという。
すでに24年7月20日には、カリフォルニア州にある新日本プロレスのLA道場のリングにて、観客の前で格闘スタイルの試合を披露していた。素顔で真っ赤な闘魂タオルを首に巻き、オープンフィンガーグローブを付けて入場。師匠である柴田勝頼仕込みのパンチとタックルの激しい攻防を繰り返し、三角絞めでギブアップを奪っている。
それが今夏にはスタイルを一変させ、ルチャリブレ(メキシカンスタイルのプロレス)に挑戦しているのだ。
関係者に背景を聞くと、尚登は猪木の娘である元ミュージカル女優・寛子の次男だが、彼女は前夫の実業家サイモン・ケリーと離婚。その後、メキシコ人プロレスラー、デュランゴ・キッドと再婚した。デュランゴは父や祖父もプロレスラーというサラブレッドで新日本にも参戦している。尚登は猪木道場でストロングスタイルを追求する一方、デュランゴからルチャの指導も受けてきたのだ。
一部でデュランゴは尚登の義父と報じられているが、紛れもない実父だという。
デュランゴと長年の友人で、尚登を幼少期から知るウルティモ・ドラゴンが語る。
「尚登はメキシコシティ生まれのメキシコ人。メキシコの血が入っていたら、親子代々でルチャをやるのは自然な形です。本名は猪木・アントニオ・尚登であり、アントニオの名前をリングで引き継いでいくのではないでしょうか。彼には『お客さんはあなたにアントニオ猪木を期待するだろうが、あなたはあなた。それを背負う必要もなく、自分の好きなようにやりなさい』とアドバイスしました」
尚登が参戦している「Lucha Wrestling Puroresu」は、メキシコ人街のあるLAカーソン地区で大会を開催。今年5月、別名Kumoのデビュー戦とされるカードでは、6人タッグでウルティモと組み、父親のデュランゴと対戦している。
「当日に『今日、NAOTOとタッグだよ』と言われ、『あっ、そうなんだ』って驚いた。尚登の動きはとてもよく、すごくいいキャリアのスタートです。関節の取り合いなどを見ていると、格闘技が好きというよりは、将来的にアントニオ猪木という名前を継ぐため、その準備として学んでいるのではないかと感じました」(ドラゴン)
まだ物語は始まったばかりだが、尚登にはマット界の救世主となる期待もかかる。ドラゴンは言う。
「彼はすごく目がきれいなんです。精悍な顔立ちでオーラがほとばしり、とんでもないスターになる可能性を秘めている。長男の寛太に『プロレスやらないの?』と聞いたらやんわり断られたのですが、尚登からは『自分がやらなくては』という、宿命を背負っている雰囲気を感じました。プロレスは歌舞伎と一緒で“血”。猪木さんから受け継いだ血は特別ですからね」
ところで、マスクマンKumoでのデビューはあくまで序章。猪木の孫として素顔でのデビューを果たすべく、まだ技術を学んでいる段階のようだ。
尚登の動向を追う、プロレス格闘技メルマガ「Dropkick」のジャン斉藤氏が解説する。
「猪木さんの孫ということで、格闘技的なものを求められがちですが、今まで猪木さんを模倣したプロレスラーは全員失敗しています。むしろ尚登独自のスタイルを作り上げたほうがいいでしょう。その意味で、今のプロレスで需要があるルチャの動きを取り入れようというのは成功への第一歩だと思います」
そもそも尚登は英語が堪能であり、多くの日本人レスラーが目指すアメリカマットでトップスターに上り詰める条件を持ち合わせている。もちろん、祖父が立ち上げた新日本に逆上陸する夢も広がるだろう。
格闘技術を身につけたうえでルチャも極める系譜は猪木が送り出した最高傑作の1人、初代タイガーマスクの佐山聡にも通じる。
「今年7月に四代目タイガーマスクが引退しています。ほぼ時を同じくして、テレビ朝日が新日本の親会社になっている。テレ朝にとって、地上波で放映して世間に届く選手は今、ウルフアロンぐらいしか見当たりません。仮に猪木さんの孫が五代目タイガーマスクとして1.4東京ドームでデビューすれば、ド級のインパクトです。尚登自身が新日本と縁が切れていない状況を考えても、そうしたプランが浮上するのは必然でしょう」(斉藤氏)
最後に、アントニオ猪木の実弟である啓介氏も尚登にエールを送る。
「闘魂遺伝子がこの先もリングに残っていくことをうれしく思います。彼の小さい頃の顔は兄貴の子供の頃にそっくりで、その成長を常に気にしていた。3年前、兄貴のお別れ会で会った時はまだ背が小さくて、『本当にプロレスができるのか』と思いましたが、背も急激に伸びた。兄貴の孫という冠に注目が集まるでしょうが、うぬぼれることなく大成してほしいものです」
迷わず行けよ、行けばわかるさ。
アサ芸チョイス
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