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記事全文を読む→映像ディレクター・佐々木敦規の「お台場ハチャメチャ青春記」〈第6回〉(4)「NG大賞」常連の料理番組
「BAN!BAN!」は、意外なところからも人気に火がつくことになる。
「当時、改編期の4月と10月に『FNS番組対抗NG大賞』が放送されてて、『BAN!BAN!』は常連でした(笑)。収録で何か起こるとタイムキーパーに『NG(大賞)で使えるから取っておいて』と印をつけさせて、NG大賞の時期が近づくと制作スタッフが『何かないですか?』と聞きに来るので『はい』と用意していた今期のNG集を渡してましたよ(笑)」
郁恵・井森コンビは評判を呼び、番組のレシピ本はヒット(レシピ集は6巻まで刊行)。96年12月には「SMAP×SMAP」の人気コーナー「ビストロSMAP」に、郁恵・井森で出演を果たした。
「郁恵さんと井森のコンビとはよくロケに行きました。イタリア、北海道、沖縄など、行くたびに思ったのは郁恵さんの“ロケ職人”ぶりです。マネージャーさんとロケ先のお店に挨拶したり、その場にいる人と自然に会話していい空気を作ってくれるんです。そもそも郁恵さんは裏表のない人で、スタッフは『郁恵さんと楽しい番組を作りたい』と自然と集まってくるところがありました。僕もあれこれ気にかけてもらった。郁恵さんが船長を務める大型船に同乗させてもらった感じですね」
「BAN!BAN!」は2000年4月から平日午前の情報バラエティー「噂のどーなってるの?!」内に移動して15分コーナーに短縮。01年から「郁恵・井森のデリ×デリキッチン!」に改題した。
佐々木は「デリ×デリキッチン!」を1年ほど担当してから番組を離れた。
「『若いスタッフにゆずれ』と言われて卒業しましたけど、正直、15分になってからはお料理を尺に収めるためにカットする場面も出てきて、『BAN!BAN!』のスリリングなテイストは出せなくなっていた。残念な思いはありましたね」
榊原と井森との付き合いは、番組を離れてからも続いている。
「自分の結婚式に呼んだ芸能人は、郁恵さんと井森だけです。それほど親しくさせてもらったし、特に郁恵さんからはいろんなことを学びました。井森についても『私は二番手』と常に郁恵さんの後ろに控えて、出るべき時だけ前に出る姿勢にもいつも感心しています。ロケでは郁恵さんが『もう疲れた』とか『えー、怖い』とか冗談で言うと、すかさず井森が『郁恵さん、お仕事なんだから!』と腕を摑んで引っ張っていく(笑)。そこに2人がいるだけで、『BAN!BAN!』の世界が始まるんですよ(笑)。来年が郁恵さんの芸能生活50周年なので、記念になる企画を計画してます。郁恵さんと井森とまた一緒に楽しいことをやれたらいいなと思ってます」
佐々木敦規(ささき・あつのり)1967年生まれ。演出家・映像ディレクター。フィルムデザインワークス取締役。「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」「IPPON GP」などのバラエティー、K-1やプロレスなど格闘技番組の演出を経て、ももクロのステージ演出を手掛ける。
取材・構成/茂田浩司(ライター&編集者)
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