さて、冒頭で「年齢による衰え」の指摘があった松井秀は今季、メジャー10年目を迎える。昨年は2割5分1厘、12本塁打、72打点。自己ワーストの成績だった。アスレチックスからFAとなった今、所属先探しは難航を極めている。
昨季年俸425万ドル(約3億2000万円)からの大幅ダウンは確実と言われる中、松井に対する正式オファーはどの球団からも届かない状態だ。前出・米スポーツマスコミ関係者は、その舞台裏をこう明かす。
「アスレチックスは当初から、年俸200万ドル(約1億5000万円)のオファーを出しています。昨年中に交渉がまとまらなかったのは、もっと好条件のオファーがあるはずだと代理人が考えていたから。ところが、どこからもアプローチはない。この額で残ってくれたら球団としては御の字ですが、逆に言えば、松井の市場価値はそこまで暴落しているということ。今はDHのないナ・リーグにも売り込んでいますよ。膝のケガがあるから毎日は守れませんが、外野手の4、5番手にはなるでしょう」
日本屈指のスラッガーの、何とも寂しい晩年だ。
こうした屈辱の扱いを受けている野手陣に対し、投手陣はというと、
「松坂大輔(31)や井川慶(32)のような残念なケースはありますが、黒田博樹(36)はヤンキースと年俸約1100万ドル(約8億3000万円)で契約、斎藤隆(41)にしても、あの年齢にして投球はハイレベル。そういう市場原理が働き、評価は野手より10倍はいいと言えます」(友成氏)
加えて、ダルビッシュ有(25)には、レンジャーズがポスティング史上最高額となる5170万ドル(約40億3300万円)をつぎ込むなど、投手市場は上昇機運にある。
とはいえ、基本的にはメジャーの「上から目線」にさらされている現状に、変わりはない。マリナーズと年俸わずか150万ドル(約1億2000万円)で1年契約を結んだ岩隈久志(30)のケースはというと‥‥。
一昨年オフにポスティングでアスレチックスから4年12億円の提示を受けながら決裂すると、代理人を団野村氏からアメリカ人に変更。前出・メジャー関係者が耳打ちする。
「FAとなった今回のメジャー交渉で、団氏周辺から『岩隈の右肩の状態はよくない』という噂が噴出し、各球団に広まった。切られた腹いせでは、とささやかれたものの、サーッと波が引くように、岩隈を狙っていた球団が消えていき、マリナーズだけが残った。しかも1年契約で。提示額も低すぎるため、他球団のオファーを待っていたが、どこからも声はかからず。マリナーズも『この金額だったら獲りますよ。イヤだと言っても、ウチはそれ以上出せない』と強気でした」
デマのせいで、楽天時代の年俸3億円から、大幅に買い叩かれたのである。
ただ、その岩隈本人は自信満々で、「黒田さんが13勝できるんだったら、俺はもっと勝てる」と漏らしているという。
-
-
人気記事
- 1
- 「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
- 2
- 商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
- 3
- 【米ゴルフツアー】コリン・モリカワが生放送で松山英樹に「放送禁止用語」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
- 4
- フジテレビ・山本賢太アナが行方不明に!? 「代役」登場と「謎のテロップ」
- 5
- 土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
- 6
- 山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
- 7
- 岡田彰布が怒りのブチまけ!阪神・佐藤輝明「まさかの怠慢単打」でサヨナラ負けに「論外やろ。見てみいよ」
- 8
- 西武ベルーナドーム「ひんやりミスト導入」でも「巨大スチームサウナになる」過酷環境の悲鳴
- 9
- 「絶対にやめろ」に大反発!トルシエ元日本代表監督が初めて明かした日本サッカー協会とのバトル
- 10
- 白川のぞみ「ドMに目覚めて初めて首を絞められました」/旬のグラドル直撃インタビュー
-
急上昇!話題の記事(アサジョ)
-
働く男のトレンド情報(アサ芸Biz)
-
-
最新号 / アサヒ芸能関連リンク
-
-
厳選!おもしろネタ(アサジョ)
-
最新記事
-
アーカイブ
-
美食と酒の悦楽探究(食楽web)