封印された伊東美咲のヌード
ひるがえって“ワースト濡れ場”は、女優生命をも左右しかねない。前田氏が1位にあげた鈴木京香(43)の「セカンドバージン」(松竹)は「出し惜しみ」と酷評され、興行成績も冴えなかった。あげく、相手役の長谷川博己との交際が発覚し、女優としての商品価値は大きく下落した。
「ドラマよりぬるい濡れ場でがっかりです。鈴木京香は何度も濡れ場を期待され、脱ぐチャンスがあったのに、いまだに脱いでいません。このまま出し惜しみを続けて年を取っていくのかと思うと寂しいです」
2位は伊東美咲(34)の「海猫」(東映)。これも今となっては残念な作品だ。漁師小屋で夫とバックで行為に及ぶシーンではパンツも下ろされ下半身裸になるものの、アエギ声も乏しく、いまいち臨場感にも欠けてしまっている。新婚初夜の場面でも背中のヌード以外はバストもヒップも全てカットというガードの堅さで人気も尻すぼみに‥‥。
「当時の伊東は人気絶頂期で話題になりましたが、期待外れに終わりました。がっかりしたファンも多かった」
しかし一説では、撮影では濡れ場に果敢に挑戦していたのに、契約していたスポンサーからNGが出たため全てお蔵入り。伊東自身に落ち度はなかっただけに、しがらみのない今こそ「濡れ場解禁バージョン」を拝みたいものである。
深田恭子(29)も「夜明けの街で」(角川映画)での中途半端な濡れ場でワースト3位に。黒いキャミソールで男に迫り、行為に及ぶのだが、本来、もっと激しく抱き合うはずが演技も淡泊。愛撫に感じる表情も上品すぎる。
「せっかく映画『ヤッターマン』のセクシーボンデージで女優力を上げたのに、この映画で下げてしまいましたね。コスプレ役以外はやる気がないと見なされてもしかたありません」
昨年末に公開された「源氏物語 千年の謎」(東宝)で藤壺中宮と桐壺更衣の2役を演じた真木よう子(29)はワースト4位だ。光源氏に押し倒され手ごめにされるシーンは、クライマックスにもかかわらず露出は期待外れ。かつて映画「ベロニカは死ぬことにした」でオナニーシーンまで披露したこともあったが、この作品のおかげで女優としての評価を下げてしまった。
アカデミー賞受賞作「おくりびと」(松竹)に出演した広末涼子(31)はワースト5位。本木雅弘演じる主人公の妻役で出演し、夫婦の濡れ場で本木に首筋や腹部を愛撫され、服を脱がされていくのだが、肌の露出も演技も歯切れが悪い。99年の映画「秘密」ではパンティを脱がされ濡れ場を演じていたのだが、キャリアを積むほど濡れ場が貧弱になるばかり。
濡れ場しだいで女優は、輝けば色あせることもある。女優の決意が問われる濡れ場にこそ、女優力がかいま見えると言えよう。
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