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Posted on 2026年02月21日 18:00

決勝前に砕け散った惨敗から学ぶ「WBC連覇」への道のり

2026年02月21日 18:00

 勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし─。かの名将の有名な格言だが、過去2度あった決勝に進出できずの“負け戦“には、いかなる敗因があったのか。連覇に挑む侍ジャパンに向けて反省プレイバック!

 振り返れば、13年の第3回大会は船出から暗雲が立ち込めていた。選手会の参加ボイコット騒動、山本浩二監督選任までの混迷、さらにイチローやダルビッシュ有らMLB在籍選手が相次いで辞退するなど、大会前からゴタゴタの連続だったのだ。

 それでも、戦前から「スモールベースボール」を前面に掲げた“山本ジャパン“は、機動力と小技を駆使した采配で予選ラウンドを突破していった。

「ハイライトは第2ラウンドの台湾戦です。侍打線は第1ラウンドからホームランが0本の貧打に喘いでいました。この試合でも一発は出ませんでした。それでも、鳥谷敬の“神走塁“が飛び出した。1点ビハインドで迎えた9回2死1塁の場面で、ランナーの鳥谷が技ありの盗塁を決めたのです。それもノーサインのアドリブだったといいます。結果的に、他ならぬ現指揮官・井端弘和の同点タイムリーをアシストしました」(WBC担当記者)

 しかし、この成功体験が仇となる。準決勝のプエルトリコ戦は“暴走“が災いして幕引きとなるのだ。

「2点ビハインドを追いかける8回1死1、2塁の場面でした。2塁走者の井端と1塁走者の内川聖一が、ダブルスチールを試みるも失敗してしまうのです。鳥谷が本人の判断だった成功体験からか、ベンチのサインは『走れるなら走れ』と、選手に委ねる曖昧なものだった。それが認識の齟齬を生んだのでしょう。井端は2塁で立ち止まっているのに、内川は功を焦ったか、2塁に向かってきてしまいアウトになった。反撃の芽を摘まれてしまいました」(スポーツライター)

 2匹目のドジョウはいなかったようだ。

 ちなみに、このワンプレーを冷静に処理した相手チームのキャッチャーは、現在のプエルトリコ代表監督を務めるヤディアー・モリーナ。MLB屈指の頭脳派捕手だっただけに、今大会でも侍ジャパンの“天敵“となることは間違いない。

 また、同大会の敗戦と選手の管理不足は無関係ではなかっただろう。宮崎合宿では、3大会連続の選出だった杉内俊哉が、不倫相手の女性と宿舎で情を通じるシーンを写真誌「フライデー」に撮られてしまった。

「涌井秀章や森福允彦も合宿中に美女をお持ち帰りする様子を撮られている。大会に向けた緊張感や危機管理意識が欠如していたのは否定できません」(スポーツ紙デスク)

 やはり準優勝に終わった24年のプレミア12の台湾遠征中には、今回も選出された守備の名手が不倫相手の女性と密会していた例もあった。同じ過ちを繰り返さないことを祈りたい。

 さて4年後の17年、第4回大会も準決勝で敗退。こちらは投手の起用方法に疑問符が付けられていた。

「2次ラウンドのオランダ戦で“謎継投“が繰り出されました。9回に則本昂大が投入されたのです。1次ラウンドを終えて、小久保裕紀監督がマスコミに『ストッパーは牧田(和久)でいく』と宣言していたので、牧田も8回から準備していたのに、権藤博投手コーチの独断に、小久保監督もノーと言えなかったようです。則本も牧田も口をアングリさせていた」(前出・WBC担当記者)

 心の準備が整っていなかった則本は、2死を奪いながらも同点にされてしまう。それでも、牧田が延長に入った2回を抑え、結果的に中田翔が決勝打を放つ“薄氷の勝利“を収めたのだ。そんなこんなで迎えた準決勝のアメリカ戦敗退の背景には「運」の要素も見え隠れしていて、

「菅野智之が先発登板して6回1失点と好投を見せるも、救援が打たれて負けてしまいました。菅野に落ち度はありませんが、問題は生来の『負け運』です。本人も自虐ネタにしていますが、菅野が巨人に入団してから1度も日本一を戴冠していないことから“持っていない男“という負のレッテルを貼られ続けています。今大会でも先発候補として名前が挙がっていますが、負けたら終わりの試合に登板させるのは‥‥」(前出・スポーツライター)

 敗戦の歴史を肝に銘じて、井端監督は備えているはずだ。

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