清原氏は西武で4番を張り、桑田氏が巨人の18番を背負ってプロ人生をスタートさせたあと、清原氏は恨み節を口にしたという。
「年俸はどんどん上がったが、『ワイが桑田よりこんな年俸もらったからって、巨人は(西武とは)全然商品価値が違うやないか。あいつはCMやら何やらで、副収入があるから』と、現実を嘆いた」(西武関係者)
妬みとも言える感情を持つ清原氏に対し、桑田氏はクールだった。
「桑田氏に『高校時代の清原はどうだった?』と聞いたことがある。すると『いつも授業中に寝てましたね』と、小バカにしたように答えた。自分は野球と勉学を両立させていたのに、と」(前出・デスク)
そんな2人に訪れた転機は96年オフ、清原氏のFA宣言、そして憧れ続けた巨人入団だった。11年の時を経て、ようやく桑田氏と同じ舞台に立ったのである。が、2人の関係が大きく変わることはなかった。巨人の球団関係者は言う。
「清原は『(桑田とは)1度だけ食事をした』と言っていた。確かに2人で出かけたのはその1回だけだろう。清原は若手選手と食事する際、『桑田さんがこんなバカなことを言ってました』などと報告させ、それを聞いて喜んでいたらしい」
こうした半ば「絶縁」状態が一時的に雪解けしたことがある。巨人をクビになり、オリックスに移籍した清原氏の現役最後の08年だった。06年に巨人を退団してメジャーリーグ、パイレーツに入団した桑田氏もその年の3月に引退を表明。6月に、グリーンスタジアム神戸で、一軍昇格を前にした清原氏の打撃投手を桑田氏が買って出たのだ。前出・NPB関係者が言う。
「お互いに巨人を離れて、同じ境遇になったからです。ただ、あれはテレビ局のスタッフが間に入ってセッティングしたもので、マスコミも多数呼んだ。一種のパフォーマンスですね」
今回のCM撮影は、その時以来のツーショット。なぜ2人は共演オファーを受けたのか。
「昨年、清原氏は文化放送の解説者となりましたが、精神安定剤を服用するなど不安定な状態で、仕事をドタキャンすることもたびたびあった。イベント出演の仕事も同様で、それが原因で所属事務所を移ることに。現役時代の蓄えもほとんどないらしく、『通帳の残高が数万円だ』と言っていた。桑田氏は引退後しばらくは1回80万円ほどのギャラの講演会オファーが殺到し、1日に2、3本という時もあったが、最近はスポーツ紙の評論家と、単発の解説ぐらい。お互い、もっと働く必要があり、しぶしぶ共演を承諾したということです」(前出・デスク)
「KK」は今や、名前ではなく「金欠」コンビと化していたようだ。
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