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記事全文を読む→後藤組・後藤忠政元組長「反骨の生涯83年」(3)武力も経済力も突出していた
山一抗争が終わっても、後藤組の躍動は続いた。90年2月、東京・八王子で宅見組系組織と二率会系組織との間で対立抗争が発生。世に言う「八王子抗争」に、並みいる有力組織とともに後藤組も参戦したのだ。
「その戦果というべきか、翌年に後藤組は地元組織を傘下に収めるなど、山口組の東京進出に先駆的な動きを見せた」(地元関係者)
こうした功労から後藤元組長は、山口組内で将来の幹部候補としてその実力を高く評価される。渡辺五代目をサポートする組長秘書にも登用されたのは、その表れであろう。
そして、後藤元組長は02年に若頭補佐に抜擢される。ジャーナリストが解説する。
「宅見組長射殺事件の後遺症もあり、山口組の執行部への抜擢人事は停滞していました。そんな中で、行われた後藤元組長の若頭補佐昇格でした。いわば、組織を活性化させるための抜擢だったのです」
05年、司六代目体制が発足すると、後藤元組長は舎弟に直る。執行部から離れたものの、その影響力は大きかった。ことに07年に松葉会系との間で起きたトラブルで山口組側に死者が出たものの、後藤元組長が仲裁に奔走。現在も続く松葉会との親戚関係を築くことに尽力した。この一事をもってしても、後藤元組長の行動力と人脈の広さがうかがわれるというものだ。
しかし、そんな後藤元組長も渡世歴に終止符を打つことになる。08年10月14日の緊急最高幹部会で、除籍処分が決定したのだ。
「除籍の理由は明らかになっていないが、後藤元組長の誕生日を祝うゴルフコンペとパーティーに複数の芸能人が参加したとの報道を受けて、NHKがその芸能人の出演を見合わせる事態に発展。カタギに迷惑をかけたということに加え、組の会合に欠席が目立ったことなど、複数の事由が重なって、除籍処分となったようだ」(捜査関係者)
その後、後藤元組長の処分に異を唱え、執行部を激烈に批判する「怪文書」が流布した。単なる怪文書と言い切れないのは、大量の直参が処分を受ける事態へと発展したことだ。
「実際に、後藤元組長への処分に不満を抱いた直参らが寄合を開いて執行部批判をしたという情報もあり、六代目山口組執行部がクーデターを未然に防いだとの見方もある。いずれにしても、後藤元組長の存在感の大きさを物語る出来事になった」(捜査関係者)
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