社会
Posted on 2026年05月28日 06:30

「中国家電Xiaomi」が日本に殴り込み「ドラム式洗濯乾燥機5万円台」「大型冷蔵庫4万円台」で家電売り場の常識が覆る

2026年05月28日 06:30

 スマホとガジェットで日本市場に食い込んできたXiaomi(シャオミ)が、ついに生活の本丸へ踏み込もうとしている。中国の総合家電メーカーXiaomi日本法人の社長が、2026年後半に大型家電の導入を検討していると明かしたのだ。挙がったのはエアコン、冷蔵庫、ドラム式洗濯機の3つ。いずれも生活に欠かせない白物家電である。日本メーカーが長年、守ってきた牙城に、中国勢が正面から殴り込みをかける。

 驚くのはその価格である。Xiaomiは本国で12kg級のドラム式洗濯乾燥機を、日本円換算で5万円台、636L級の冷蔵庫を4万円台、20畳用エアコンを9万円台で展開している。あくまで中国本国モデルの価格例であり、日本発売時の正式価格と決まったわけではない。それでもこの数字が一人歩きするには、十分なインパクトがある。

 主役はドラム式洗濯乾燥機だ。日本では今も高級家電の代表格。12kgクラスの国産品は安くても10万円台後半、上位機なら20万から30万円台も珍しくない。そこへ5万円台の価格で持ち込まれれば、家電売り場の常識は一気に変わる。
 本国モデルにはDDインバーターモーター、スマホ連携、時短運転、除菌や洗浄機能に加え、乾燥機能も備わる。家族分の衣類やシーツをまとめて洗える容量で、スマホのように使えるスマート家電を売りにしている。

 恐ろしいのは、ドラム式は高くて当たり前、という前提そのものを崩しにきている点だ。日本メーカーは乾燥品質、静音性、手入れのしやすさ、節水、省エネを磨き、全国に修理網を築いてきた。Xiaomiも機能では十分に戦える水準にある。その上で本当の狙いは「ドラム式は欲しいが高すぎる」と諦めていた層に、手の届く価格を突きつけることだ。

「日本仕様や修理対応は大丈夫なのか」という現実的な指摘

 安さの理由はひとつではない。Xiaomiはスマホを含むハードウェアの利益率を5%以下に抑える、と公言している。製品一台で大きく稼ぐのではなく、薄利多売で客との接点を増やし、Xiaomi Homeアプリで家ごと囲い込む。中国の巨大市場で大量に作り、部品の調達費を抑える。機能を絞って必要なところに集中投資し、国ごとに作り分けるより世界共通モデルを安く広げる。日本メーカーの手法とは発想が根本から違うのだ。

 冷蔵庫もまた同じで、636L級が4万円台という価格は、600L級が20万から30万円台もする日本の売り場では異常に見える「中華家電はすぐ壊れそう」といった感覚、不安はあるだろうが…。

 ただ、白物家電はスマホとは違う。壊れたら生活が止まる。修理、保証、設置、電圧、搬入経路、日本の住宅事情、そして10年使えるかという耐久性が、購入判断の壁となる。
 636L冷蔵庫は置ける家なら申し分ないが、多くの家庭には大きすぎる。20畳用エアコンの9万円台も、日本では設置工事費や配管、200V対応が絡み、同じ価格に収まるとは限らない。家電好きの間からは「日本仕様や修理対応は大丈夫なのか」と、現実的な指摘が出ている。

 それでもXiaomiの脅威は「完璧でなくても、この価格なら試したい」と思わせる力にある。日本メーカーの上位機器は、高機能化と高価格化が進んできた。だが消費者の本音は、もっと単純なのではないか。毎日洗えて、ちゃんと乾いて、それでいて安い。それで十分だという家庭は案外、少なくないのかも。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月25日 09:30

    ダウンタウン・浜田雅功にとって、テレビ朝日で冠番組を持つのは「浜ちゃんのこれが聖地や!」(2000年7月)以来、26年ぶりのことになる。トップアスリートの人間ドラマに迫る新番組「浜田雅功とアスリート幸福論」(5月17日スタート)がそれだ。テ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月18日 14:00

    開幕前の下馬評が高かった日本ハムが苦戦している。5月17日の西武戦(エスコンフィールド北海道)ではリリーフ陣が打ち込まれて、痛恨の逆転負け。借金は2となり、ソフトバンクと入れ替わってリーグ4位に落ちた。「ミスが多すぎて、話す気にならない。今...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/26発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク