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「半端な売り方はしません!」
一方で孫は、並行してソフト制作会社に狙いを定めていた。
まず、全国に当時50社あったソフト制作会社の中でも、1位のハドソンに白羽の矢を立てた。
ハドソンは、工藤裕司と浩の兄弟が経営していた。札幌に本社を置いているが、ソフトメーカーの先端を突っ走っていた。
孫は、電子翻訳機のプロジェクトチームの時のように、業界のトップを狙った。
〈信長の桶狭間の奇襲戦法をとるしか、成功の道はない〉
まずハドソン社長である兄の工藤裕司と、赤坂にある東京営業所で会った。
親分肌の裕司は孫の話を聞くと、思ったよりもすんなり話が進んだ。
「お前と取り引きしてもいいよ」
裕司は、エレクトロニクスショーでの孫の活躍ぶりを眼にしていた。こいつは口先だけでなく、なかなかやるわいと感心していた。
裕司は、弟で副社長の工藤浩に会ってくれと孫に言った。ハドソンの実務的なことはすべて浩が担っていたのである。
孫は、続いて副社長の工藤浩と会った。浩が上京し、ハドソンの赤坂事務所に来た時である。
孫は、自信満々の口調で言った。
「おたくと独占契約を結びたい。つまり、うちを通じてでないと、ソフトの小売店にも置かないようにしたいわけです」
ハドソンはその頃、ソフトは直接販売店に卸していた。電波新聞などと相手先ブランド契約であるOEM契約を結び、通信販売でもソフトを売っていた。孫はそれらの取引先をすべて切って、日本ソフトバンクだけに独占させてくれというのである。
さすがの工藤浩も驚いた。
「おたくとだけという取引にすると、うちは売り上げが減ってしまう」
「確かに、売り上げは初めのうちは落ちます。おそらく半分くらいになるでしょう。さらに、うちを通すことによって中間マージンをうちが抜くわけですから、利益率だって落ちます。しかし、私は半端な売り方はしません。ソフトの卸に情熱を傾けています。死にもの狂いでやります。やがては今の何十倍もの儲けが出るはずです」
この時、上新電機との話は進んでいたが、まだ正式な契約は済ませていなかった。実績は何もない。
しかし、孫は上新電機の浄弘社長に話したように、自分の情熱と夢を語った。
「とにかく、ぼくに一回賭けてみてください。売り上げは必ずや伸ばしてみせます。メーカーとしていいソフトを作ることに全精力をあげて日本一になってください。ぼくは徹底的に売りまくりますから」
工藤浩にとっては雲をつかむような話である。腕を組み唸った。が、しばらく考えて言った。
「なかなかおもしろいやつだ。お前に賭けてみるか」
「ありがとうございます。ぼくもとことんやってみせます」
孫は深々と頭を下げた。孫は、“人たらし”ぶりを発揮して、ソフトメーカーのハドソンと、販売力を誇る上新電機をその気にさせたのである‥‥。
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