スポーツ
Posted on 2013年12月05日 09:57

掛布雅之「上本と大和は出塁率を上げろ」

2013年12月05日 09:57

 今年の秋季キャンプでのテーマは、ストレートをしっかりと打ち返すこと。それを実現させるには、バットをレベルに振ることが大切だと教えてきました。それには、スイングの際に肩や腰、膝を水平に使って、ボールの芯を捉える動作が重要になります。

 この指導は、はっきり言って本当に地道な作業。体をレベルに使いこなすにはとにかくバットを振って振って振りまくるのみ。フォーム改造はスイングの数がモノを言ってくるのです。

 キャンプでは選手のスイングを見ながら「今、肩がやや上がっていた」「膝が使えていない」といった細かい指示を出し、選手それぞれの理想のフォームに近づけていく作業に重点を置きました。その結果、野手陣は1日1000本のスイングをこなすキャンプとなりました。

 ただ、キャンプで成長するのは決してテクニカルな部分だけではありません。選手のメンタル面での成長も非常に重要なのです。

 まず、今回のキャンプで気をつけたのは、選手を混乱させてはいけないという点。監督やコーチによって言っている内容が違えば、それだけ選手たちも混乱してしまいます。そのためにも秋季キャンプでは、選手に教えた指導内容は打撃コーチである河村さんにもしっかり伝え、コーチによって違いが出ないように対策を打ちました。

 そして、練習内で私が最も重要視しているのが楽しく練習ができる環境作り。どのようなモチベーションで練習に打ち込めるか、ということです。当然ながら、このやる気しだいで打者としての進化するスピードはまるで違います。

 私もこのキャンプではさまざまな選手たちと接し、選手それぞれの性格や気の持ちようを知ることができました。

 特徴的だったのは、上本博紀と大和、2人の闘志です。彼らはおとなしさの中にも気の強さを感じる選手。自分の感情を表には出さないけれど、こちらの伝えたことにはとにかくやり抜く意志を持っています。

 1番、2番での打順を担う彼らに求められているのは、出塁率の高いバッティング。つまり確実性を上げなければ一軍定着への道はありません。2人はその課題を十分に理解しているからこそ、やる気を持続させることができるのです。

 やり続ける力で言うならば、伊藤隼太はチーム内でも群を抜いています。彼は選手の中でも黙々とスイングを行うなどストイックに自分を追い込むタイプの打者。もともと真面目な性格だけあって、キャンプに打ち込む集中力はすばらしいものを持っています。

 反復練習でも弱音や緩みを見せずに野球に没頭できるのは、堅実な性格だからなのかもしれません。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年07月27日 11:00

    二転三転したサッカー日本代表の次期監督問題、どうもスッキリしないのはなぜか。日本サッカー協会(JFA)は北中米W杯で指揮を執った森保一監督を、来年1月に開幕するアジアカップ(2027年1月7日から2月5日・サウジアラビア))まで続投させるこ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年07月28日 14:30

    中日ドラゴンズの元投手で、タレントなどで活躍した板東英二さんが7月22日に慢性心不全のため死去していたと、7月28日に公式サイトで発表した。86歳だった。1940年4月生まれ、満州出身で戦後は徳島県で育った。徳島商時代にエース投手でプレーし...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年07月29日 11:30

    コロラド・ロッキーズの菅野智之が「夏の主役」となりそうだ。メジャーリーグ各球団が期限ギリギリになると、駆け込みトレードを次々と成立させている。優勝争いから脱落したチームが主力選手を手放し、その見返りとして将来性の高い若手選手を複数人もらう。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/7/21発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク