スポーツ
Posted on 2013年12月05日 09:57

山口健治の“江戸”鷹の目診断「広島記念」

2013年12月05日 09:57

後閑信一の差し脅威もパワーで池田勇人

 タテの脚に自信がある追い込み選手は、それほど位置にこだわらないが、時には強引な競りで存在感を示すと、後々の競走が戦いやすくなる。

「広島記念」(12月6日【金】~9日【月】)に出走予定のS級S班は、長塚智広、佐藤友和、山崎芳仁の3人。後閑信一、池田勇人らが加わる東日本に比べて、やや手薄な西日本勢は奮起してほしい。

 地元選手では、池田良に注目している。S1に11人在籍する91期の一人で、8月FI岐阜でS級初優勝を飾っている。地元の吉田敏洋─山口富生の3番手から差し切ったのは、ゴール前伸びる持ち味をいかんなく発揮したものだった。しかし追い込みとして、より上を目指すには、もっと位置を主張すべきだ。たとえ2度、3度競り負けたとしても「池田良は戦うヤツだな」と周囲から認められる。追い込み、マーク屋として名前を売るには、今回は格好の舞台だ。

 京都の川村晃司が西日本の核弾頭の一人。8月京王閣AS2次予選で落車負傷。2カ月実戦を離れたものの、復帰してからは川村らしい積極的なレースで戦っている。まくり主体のSS班には脅威になる。

 さて、並びと展開。ここは同期の連係が多くなりそうだ。地元・中四国は91期の大西祐─池田良に3番手が前反祐一郎。九州は荒井崇博─大塚健一郎の82期コンビ、近畿も85期の川村─東口善朋で結束は固い。そして東勢は池田勇─後閑に長塚がつけ、山崎─佐藤友の88期の後位は伏見俊昭か。他では、好調な成清貴之と坂上樹大の進出があってもおかしくない。

 大西と川村の主導権争い濃厚。最終周の2コーナーから、まくり勢が動くことになる。

 ◎池田勇=○後閑。パワーで池田勇を上位に取ったが、レース巧者で脚を温存できる後閑の差し切りも。3番手評価は、川村と佐藤友だ。

 伏兵は才迫勇馬(広島・95期)、守澤太志(秋田・96期)、猪俣康一(愛知・99期)の機動力型3選手。

 早くに頭角を現しながら伸び悩んでいるのが地元の才迫。しかし先行意欲を失っていないのは好感できる。来年以降に向けて戦ってほしい。守澤は前走の松阪記念で予選2連勝と好走。まだレースは粗削りだが2発はある。来期S1班に昇級するのが猪俣。デビューが遅い37歳も、果敢な走りは若々しい。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

◆アサヒ芸能12/3発売(12/12号)より

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