スポーツ
Posted on 2026年03月16日 11:00

WBCベネズエラに力負け…侍ジャパンに立ちはだかる「監督の低年俸」問題と搾取される「不平等契約」

2026年03月16日 11:00

 日本野球の非常事態だ。侍ジャパンがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝でベネズエラに5-8で力負け。6大会連続出場の日本にとって、4強入りを逃したのは初めてのことだ。
 大谷翔平が「優勝以外は全て失敗」とコメントすれば、一夜明けると井端弘和監督が退任を示唆。

 今後、最も難航しそうなのが、次期監督選びだ。
「今回も松井秀喜氏やイチロー氏ら大看板を筆頭に、勝てる監督の工藤公康氏などにフラれまくったあげく、井端監督の招聘となりました」(WBC担当記者)

 大きな問題となるのは、プロ野球12球団の監督の大半が1億円以上、あるいは1億円に近い年俸契約なのだが、
「WBC監督は事実上の名誉職。これまでも出場した場合には1000万円ほどの報酬が出ていますが、年間でいけば12球団の監督には遠く及ばない」(WBC担当記者)
 井端監督は「忙しいだけだよ」とボヤくことがあったという。

 そもそもWBCのスタートは、アメリカでの野球人気の低迷打破が大きな理由だ。前回大会では日本のテレビ視聴者数が5400万人というデータがあるが、アメリカではわずか500万人程度だった。
 今年、サッカーW杯が3カ国共催(アメリカ、メキシコ、カナダ)で開かれる。あのメッシなど、スーパースター級の選手が国内リーグで活躍中だ。
「アメリカンフットボールやバスケットボールなどと比較しても、野球人気は決して高いとはいえません」(現地記者)

 日本にとってはアメリカによる「不平等契約」も頭痛のタネだ。WBCは主催者側(MLB機構、MLB選手会)が一括管理している。
「国際大会という看板を掲げるなら、サッカーのように代表チームにも商品化権を与えるべきなのですが、そのほとんどがMLB側の懐に入る。毎回、30億円近い商品化権の収入の多くは、大谷グッズを筆頭にした日本選手によるものです」(スポーツ紙デスク)

 日本プロ野球選手会は、第1回大会直後からからこの不平等契約に異議を唱えているが、改善されていない。今大会も30社以上がライセンス契約を結んでおり、そのほとんどが日本企業だ。
 WBC4強入りを逃したことで、日本は2028年ロサンゼルス五輪の出場権がまだない。今後の代表活動にも「挑戦したい」とコメントした大谷だが、今後は茨の道しかみえてこない。

(小田龍司)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年04月08日 07:00

    40年の歴史に幕を下ろした「アッコにおまかせ!」(TBS系)の後継番組が始まったが、MCに上田晋也(くりぃむしちゅー)を据えての情報番組「上田晋也のサンデーQ」だと聞いた時、「今年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)はどうなるんだろう」くら...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年04月09日 13:00

    4月8日のDeNA戦。それは延長10回のリリーフ登板ではあったものの、ようやくプロ8年目での初勝利だった。中日・根尾昂が投手に専念して、5年目で摑んだ白星である。根尾を祝福する声は多く聞かれたが、心配なのは「チームの悪い流れ」だ。この日の先...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    スポーツ
    2026年04月10日 07:00

    本拠地でのパイレーツ戦(日本時間4月11日)に今季3度目の先発登板が予定されている今永昇太の復活のカギは、球速アップだという。15勝した一昨年に比べ、昨年はシーズン後半に打ち込まれるシーンが続いた。そのことで契約の見直しがあり、一度はFAと...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/7発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク