芸能

「セーラー服ソング歌謡祭」(5)90年代編“アイドル冬の時代”に散った非運の2組

 青春のきらめく季節だけ着ることを、そして歌うことを許されるのが「セーラー服ソング」だ。80年代以降、世の男子たちを胸キュンさせた名作の数々を一気にパワープレイ!

     *

 90年代に入ると、「アイドル」という言葉すら絶滅危惧種となってしまう。この時代に大きなセールスを記録したのはSPEEDとモーニング娘。の2組であるが、あえてアイドルという言葉を避け、ボーカル&ダンスグループにシフトしていった。

 また、この年代のリアルな女子高生は「コギャル」「ガングロ」などのイメージが強く、セーラー服で純情可憐な歌を歌うことに違和感がつきまとった。

 それでも、細々とだが「セーラー服ソング」の火は歌い継がれる。まず紹介するのは、「平成のおニャン子クラブ」を目指して結成されたチェキッ娘だ。活動自体はわずかに1年だったが、なぜか「90年代のAKB48」「90年代のアイドリング!!!」など、後輩グループと比較したフレーズが多い。

 そんなチェキッ娘の2枚目のシングル「はじまり」(98年)が、久々に現れた“胸キュンの制服ソング”だ。

「メンバーの下川みくにが卒業することに合わせて発表された感涙の名曲です。白いブラウスに赤いネクタイ、チェックのスカートという清純な女子高生ルックも新鮮でした」(アイドル評論家・織田祐二氏)

 今はアニメの世界で活躍する下川のほかにも、崖っぷちを名乗る熊切あさ美や、ディーン・フジオカの妹である藤岡麻美など逸材は多かった。

 同じくメジャー展開こそできなかったが、衣装を制服で統一した推定少女も忘れがたい。特に白いブラウスをギリギリまで広げ、チェックのスカートと美脚がまばゆい「鍵が開かない」(03年)は、かのホラー映画の傑作「呪怨」のエンディングテーマとして知られることになる。

「2人のうちのLissaは、人気70年代アイドル・シェリーの娘だったというDNAや、丈の短いスカートでチラっと見えするステージングも挑発的で、あと5年ほど遅くデビューしていたら大当たりしていたかもしれませんね」(前出・織田氏)

 そして、歴史を変えたあのグループが登場する──。

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