芸能
Posted on 2019年05月03日 09:59

「セーラー服ソング歌謡祭」(5)90年代編“アイドル冬の時代”に散った非運の2組

2019年05月03日 09:59

 青春のきらめく季節だけ着ることを、そして歌うことを許されるのが「セーラー服ソング」だ。80年代以降、世の男子たちを胸キュンさせた名作の数々を一気にパワープレイ!

     *

 90年代に入ると、「アイドル」という言葉すら絶滅危惧種となってしまう。この時代に大きなセールスを記録したのはSPEEDとモーニング娘。の2組であるが、あえてアイドルという言葉を避け、ボーカル&ダンスグループにシフトしていった。

 また、この年代のリアルな女子高生は「コギャル」「ガングロ」などのイメージが強く、セーラー服で純情可憐な歌を歌うことに違和感がつきまとった。

 それでも、細々とだが「セーラー服ソング」の火は歌い継がれる。まず紹介するのは、「平成のおニャン子クラブ」を目指して結成されたチェキッ娘だ。活動自体はわずかに1年だったが、なぜか「90年代のAKB48」「90年代のアイドリング!!!」など、後輩グループと比較したフレーズが多い。

 そんなチェキッ娘の2枚目のシングル「はじまり」(98年)が、久々に現れた“胸キュンの制服ソング”だ。

「メンバーの下川みくにが卒業することに合わせて発表された感涙の名曲です。白いブラウスに赤いネクタイ、チェックのスカートという清純な女子高生ルックも新鮮でした」(アイドル評論家・織田祐二氏)

 今はアニメの世界で活躍する下川のほかにも、崖っぷちを名乗る熊切あさ美や、ディーン・フジオカの妹である藤岡麻美など逸材は多かった。

 同じくメジャー展開こそできなかったが、衣装を制服で統一した推定少女も忘れがたい。特に白いブラウスをギリギリまで広げ、チェックのスカートと美脚がまばゆい「鍵が開かない」(03年)は、かのホラー映画の傑作「呪怨」のエンディングテーマとして知られることになる。

「2人のうちのLissaは、人気70年代アイドル・シェリーの娘だったというDNAや、丈の短いスカートでチラっと見えするステージングも挑発的で、あと5年ほど遅くデビューしていたら大当たりしていたかもしれませんね」(前出・織田氏)

 そして、歴史を変えたあのグループが登場する──。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク