スポーツ
Posted on 2025年07月03日 11:30

「51年ぶり退場」巨人・阿部慎之助監督の「リプレー抗議」に岡田彰布の見解は「審判がアカン」

2025年07月03日 11:30

 阪神が巨人を1-0で制した7月2日の伝統の第14回戦は、8回裏に飛び出した阪神・森下翔太の「神走塁」と、巨人・阿部慎之助監督の退場劇が試合を決した。

 0-0の8回二死一・二塁、大山悠輔が放ったゴロが遊撃前でイレギュラー。泉口友汰がはじいた打球を二塁手・吉川尚輝が拾って本塁へ返すと、ワンバウンド送球となって捕手・甲斐拓也のミットへ。

 本塁に突入した森下と甲斐のクロスプレーは、完全にアウトのタイミング。球審の判定もアウトだったが、阪神・藤川球児監督が即座にリクエストを要求する。

 というのも、森下は甲斐のタッチをよけるべく右に大きく回り込んだ後、それでもホームベースに手が届かないとみるや、這うようにしてベースへ。甲斐のタッチ寸前に、伸ばした手を引っ込めてかわすと、再び体をねじるようにしてホームベースへとタッチしたように見えたのである。

 リプレー映像では甲斐のミットをかいくぐった森下の右手が、わずかに先にホームを捉えていることが確認され、判定はアウトからセーフに覆った。

 巨人ベンチは騒然。阿部慎之助監督は球審に説明を求めてベンチを出たが、公認野球規則8.02「審判員の裁定」とNPB「ビデオ検証実施要項」で「リプレー検証後の裁定は最終決定、抗議すれば退場」と定められており、即退場が宣告された。
 巨人監督の退場は1974年の川上哲治以来51年ぶりで、場内はどよめきに包まれた。

 中継解説を務めた阪神・岡田彰布オーナー付顧問は言った。
「審判もマイクで説明すればええのにな。説明しとったら、阿部監督も退場しとらんよ」
 審判団の説明不足を批判したのである。

 さらに8回裏には阪神が代打・糸原健斗を告げる前に阿部監督が左腕バルドナードをコールしたため、阪神が豊田寛をそのまま打席に残したことについて、
「まだ糸原って言うてへんのに、何をしてんのかな。これは恥ずかしいね」
 阿部監督の段取りミスにも苦言を呈したのだった。

 野球解説者の高木豊氏は7月3日公開のYouTube動画で、リプレー判定は最終決定で抗議できないという原則を強調。
「阿部監督はストレスMAXだったと思うが、(抗議は)しちゃいけない」
 ルールを理解していたものの、冷静さを欠いたと指摘した。

 ちなみにこの日の責任審判(一塁塁審)によれば、
「リクエストの答えに対しては抗議できないことになっているので。『確認ですけど、これ以上、言ったらダメ(退場)ですからね』と言って『ハイ、分かってます』と本人も納得して退場になった」

 そして高木氏は森下の走塁についても言及。
「森下のスライディングは球史に残る執念。あの意欲が勝利を呼び込んだ」
 と大いに称賛したのである。

 巨人は先発登板した井上温大が7回6安打無失点と力投したが、打線は8安打で無得点。阿部監督の退場後は二岡智宏ヘッドコーチが指揮を代行したものの、及ばなかった。

 この敗戦で、巨人の阪神戦成績は4勝10敗と大きく負け越し。阿部監督はリクエスト制度の規定を承知の上で、あえて退場覚悟の抗議に踏み切ったわけだが、その「熱」はスコアに結びつかなかった。

 リプレー制度を踏まえた冷静な判定対応と、投手交代を含む自軍カードの最適な切りどころを見極めること。この両輪を整えないと、後半戦での巻き返しは見えてこない。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク