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オールスター全セ阿部慎之助監督が主軸に「指名」した阪神・森下翔太と佐藤輝明への「複雑な心境」

 阿部慎之助監督の頭の中には、すでにジャイアンツのユニフォームを着た森下翔太の姿があるのかもしれない。

「マイナビオールスターゲーム2025」の開催要項が発表された。ファン投票は5月16日から6月22日まで実施され、選手間投票と合わせた最終結果は7月1日に公表となる。監督選抜を含む出場メンバーは7月7日、さらに7月8日から14日のプラスワン投票で、セ・パ各1名が追加選出される。

 記者会見に登壇した全セの阿部慎之助監督は、セ・リーグの注目打者として阪神・森下翔太の名前を挙げると、

「タイガースにコテンパンにやられていたので、森下君とか佐藤(輝明)君が、すごく本当に中心になってくるんじゃないか。打順を決めるのを楽しみにしている」

 と期待を込めた。

 今年の森下は、ここまで33試合で打率リーグトップの3割4分3厘、6本塁打、24打点と大活躍。森下がファン投票で選出されれば、阿部監督は「4番」をオーダーするつもりだろう。

 公に口にこそしないが、阿部監督にしてみれば、2022年のドラフトが今でも強く記憶に残っているのではないか。

 この年、巨人はスター性を評価して、高松商の浅野翔吾を1位指名。同じく1位指名した阪神との抽選の結果、交渉権を獲得した。阪神はその後、再指名で森下を獲得したが、もし巨人がくじを外していたら、両者が入れ替わっていた可能性がある。

 阿部監督は当時、1軍作戦兼ディフェンスチーフコーチとして守備面を統括しており、チーム編成には関与していないが、内心では中央大学の後輩である森下を推す気持ちがあったかもしれない。

 入団後、リーグを代表する打者に成長した森下と、いまだ1軍に定着できない浅野では、同じ1位指名として大きな差がついてしまった。森下のFA権取得は4年以上も先だが、昨オフ、FA宣言した阪神・大山悠輔に6年総額24億円超の大型契約を提示したように、阿部監督も虎視眈々と森下を…。

 オールスターで森下が大活躍すれば、巨人の持病たる「欲しい欲しい病」がまたもや再発するのは間違いないだろう。

(ケン高田)

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